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2015年10月01日21:21

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ボートレース

ボートニャー・マスターが私を駆り立てる
彼はどこにもいない
と同時に
どこにでもいるのだ

ボートニャー・マスターはささやきかける
人間のダンスは美しい
それは…
お前たちの生命に
限りがあるから

ボートニャー・マスターは問いかける
お前はなぜ踊る
自分のため?
彼のため? まさか!?
ありえない

ボートニャー・マスターは教えてくれる
すべての恐怖は未知からやって来る
考えるな
踊れ!

ボートニャー・マスターは言う
お前は何にでもなれる
獣にも
荒野の石にも
空を行く雲にも

ボートニャー・マスターは語りかける
お前は孤独ではない
ダンサーが踊るとき
その身体は
一つの命であることを超えて
宇宙とつながるのだ

 ボートレースのCMが大変なことになってます。たしか、その前は渡辺直美で、さらにさかのぼると南明奈で、その先はろくに憶えていないのでいきなり笹川良一とかになっちゃいますけど、ちょっと前まではコミカルなタッチだったのに、哲学っちゅーかなんちゅーか、やたら壮大なんだけど、でも、競艇ってそんなにたいそうなもんか、なところまでいってしまっています。

 おそらく全編バリバリにデジタル加工が施されていて、予算的に前より増えたのかどうかはわかりませんけど、すごく手のかかっている映像です。Youtubeに公式が動画をアップしてくれているとここに引用できるのですが、動画はあれどどうも公式ではないらしいので、貼るのはやめておきます。でも、だいたいどこかでご覧になっているとは思います。
 なにより、もうあれ、競艇は関係ないでしょう。あれ見て、「よし競艇に行こう!」と思う人はいないと思います。

 というわけで、すでに競馬と競輪を制覇した私が、満を持して競艇にも挑戦すべく平和島へ行ってきました。阿佐田哲也が競輪をギャンブルの終着駅と言ったという話は、川崎競輪場のところでも書いたと思いますが、個人的には高校が宮島競艇場に近かったせいもあって、ボートレースの方にやさぐれている印象が強いです。
 競艇客送迎専用にチャーターされている電車みたいなものがあって、間違って乗ってしまったことがあるのですけど、ホセ・メンドーサ戦が終わった(続けられなくなった)後の矢吹丈状態の人たちが、会話はもちろんのこと身じろぎすらせず夕陽の差しこむ車内の座席にぴっちり座っていた光景は、かなり強烈でした。
 今になって考えてみると、あの状態のまま競艇場の前に座りこまれてしまうといろいろ問題がありそうなので、とにかく沿線の駅までは散らせるための電車だったのかもしれません。

 相変わらずろくに下調べをせずに出かけて適当に歩いたら、先に平和島公園へ行きついてしまって、ここは池の上に足場が渡してあって水辺の生物をかなりじっくり観察できたり、ある一角ではキャッチ・アンド・リリースで釣りも許可されていたりして、けっこうおもしろかったです。

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 でも、別に水棲生物を眺める趣味もないので、足早に通り過ぎて競艇場の近くにたどりつくとCMの登場人物たちの幟がお出迎えです。

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 正面にあたる場所はこんな感じで、送迎バスが奥の方まで入るので、ここ自体はすぐ先で競艇をやっている雰囲気はありません。

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 横は大きな複合商業施設になっていて、買い物もできます。ギャンブルも様変わりしたものだと思います。以前はもっと、そうした日常の営為とは離れたところにあるものというイメージではなかったでしょうか。

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 イベントもいろいろやっているみたいです。

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 画像は撮り忘れてしまいましたが、入り口は競馬や競艇と同じく、百円をじかに入れて入る改札のようになっています。

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 中はきれいになっていて、私の見る限り鉄火場という雰囲気はありません。CMを見て来た人が「うわ、なんだこれは」と思うようなことは、残念ながらないでしょう。ここらへんも競馬や競輪と同じですね。

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 スタンドの脇に芝生の上で寝っ転がってレースを見ることのできる一角があって、居心地よさそうです。あと、競艇場の前には大きなマンションがけっこうあって、そこの住民は自室のベランダからオペラグラスかなんかでレースを見下ろすと、ボックス席からオペラを眺めている貴族みたいなセレブ気分にひたれるかもしれません。まあ、レースの日はうるさいだろうし、近隣も混雑して騒がしいだけでしょうけど。

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 食べ物屋はギャンブル飯の定番であるところの、モツ煮込みや揚げ物といった定番の他、スタンドでおにぎりやサンドイッチなどもあって、まあ、ふつうといったところでしょうか。チェーン店では吉野家が入っていました。
 2Fの奥のレストランは、街のふつうにメニューの多い定食屋さんといった感じのラインナップです。

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 競艇らしいメニューといえば、チャーシューをプロペラの形に並べたプロペラ丼というものがありました。まあ、チャーシュー丼ですな。
 海に面してはいますが、すぐ近くに漁港があるわけでもないので、特に海産物のメニューが豊富というわけでもなさそうです。でも、そういえば今は亡き花月園競輪場にはたしかお寿司屋さんがあって、名前がいかにもギャンブル飯らしく『当たり屋』だったのですけど、生ものを扱うのにそれはないよなと思ったことがあったようなないような、なんだか出来過ぎているのでこの名前は後に捏造してしまった記憶かもしれません。でも、たしかにお寿司屋さんはありました、高台の上の競輪場だったのに。

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 売店でアジフライとハムカツ(各150円)を買ってきて、芝生の上で食べました。おいしかったです。これにて競艇も制覇完了。
 CMを見て来た人向けには、バーというかスタンドの一つでもあれば、それっぽくなりそうな気がするのですが、典型的なギャンブル飯になっているので、そんなものはありません。せめて、PRONTOを引っ張ってくるだけでも、それなりにかっこうはつくのでしょうけど。

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 モーターが唸りを上げ、水しぶきを飛ばしながらコーナーリングをしていく様子なんかは迫力があるのですけど、でも、やっぱり、競艇ってよくわかりませんな。
 どの馬が一番速いかというのは、単純に気になるところじゃないですか。馬は高いんで、じゃあ、誰が一番速く自転車を漕ぐかというのも、競馬の廉価版としてわからなくもありません。でも、競艇って、走らせているのはモーターですもんねえ。しかも、モーターや船体やプロペラは同一規格のものをくじで選手に貸して、それを個々に調整するらしいので、チキチキマシン猛レースみたいに変なマシンが鎬を削るなんてわけでもないのです。まあ、ギャンブルなんでそりゃそうでしょうけど。

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 さて、肝心の収支報告ですが、私ぐらいの達人になると舟券なんか買わないので、あえて言えば、入場料の100円とハムカツの150円とアジフライの150円、しめて400円のマイナスでしょうか。でも、こんな人ばかりだと競艇は立ちいかなくなってしまうので、みなさんは舟券を買ってあげてください。ではでは。

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