昨日、映画を見に行ってきました。
公開から一週間で上映が午前の部と深夜のレイトショーになってしまうので、平日に見ようとすると昨日しかありませんでした。別に平日にこだわる必要もないといえばないのですけど、週末は週末で片付けることもあるし、なんか平日に映画を見るのって余裕かましてるみたいじゃないですか。
川崎の東宝シネマズは京急川崎駅を出てすぐのところにあるし、その脇には一軒目居酒屋とかテング酒場とか、チェーンだけど安い店が軒を連ねているので、一杯ひっかけて帰るにはうってつけでもあります。うっしっし。
とはいえ、全12話中の第10話まで見て映画となると、コース料理を途中で抜けてラーメンを食べてから、戻ってきて続きにとりかかるようなもので、その食べ方どうよ、という感じもします。
ところがですな、実際に映画を見てみると、そこらへんのあれやこれやまったく杞憂であるのですな。映画自体がテレビドラマのアナザー・ストーリーみたいな位置づけなので、どうやって彼らが超能力に目覚めて、誰がどんな能力を持っているのかぐらいまではテレビドラマをなぞるのですが、この映画が『みんな!エスパーだよ!』なのはそこまでで、そこから先はどうも別の企画をけっこう無理して接ぎ木したようになっています。
考えてみれば、テレビドラマの映画化というのは難しくて、ダイジェストになっても仕方ないし、といって、別の話になってはなんじゃいこれはとなりかねません。そして、その匙加減でいえば、この映画はあっさり別の話を持ってきていると思います。
それが、まだ母親の胎内にいたときに心を通わせた「運命の人」と出会えるか、そして、それは誰かみたいなことなのですけど、ところがこの接続がうまくいっていなくて、唐突に新しい人物が登場したり、急に奇妙なことが起こったり、事態の変化が腑に落ちないままさらに場面が飛んだりしてしまっています。いちおう、上映は二時間弱ですが、それだけの時間が経過した後で終わった以外の感慨は特にありませんでした。
そりゃ、封切りから一週間で上映が午前とレイトショーになっちゃうかなあという気もします。
テレビからの流れで見た人はきょとんとするだろうし、私は未見ですが『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』あたりからの園子温ファンにもしっくりこないのではないでしょうか。よほどディープなファンなら、ひどく感傷的なことを扱った意外性に驚くかもしれませんけど、どうでしょうなあ。
でもって、帰ってきてから見たテレビドラマの第11話はとてもおもしろかったです。
まあでも、これをきっかけに映画にはちょくちょく行くようになるかも。
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