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2015年08月17日14:38

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今回の「花燃ゆ」

昨日は吞み会だったので、留守録で今日見ました。
いよいよ俗論派が一掃されて正義派が実権を握り、藩主は山口に戻ります。

そして表面的には恭順を保ちながらも戦いも辞さないという藩是が定まります。
かつて徹底的に信長に敵対し、そのあとも関ヶ原が終わるまでは徳川に反抗した毛利家の先祖の血が流れているなって感じがしました。
そして久しぶりに「そうせい!」のひと声が出ました。
さすが「そうせい侯」の「そうせい!」の力。
素晴らしき「創声力」です! 「創聖合体」です! (ナンノコッチャ)

このドラマはいくつかサプライズ効果を狙っていますね。
前に美和と小田村のお別れのシーンでお涙ちょうだいしていて、実は小田村は処刑寸前までなったけど生きて釈放される。
そして今回も、宿下がりした美和が果たして戻ってくるのかそのまま実家に帰ってしまうのかではらはらさせる。
いずれも、史実を知っている人にはサプライズでもはらはらでも何でもないわけで、美和が興丸(後の貴族院議員・毛利元昭)の守り役になったのは史実ですから。

史実からあまりにも離れるとそれは歴史小説ではなくただの娯楽時代劇になってしまいます。
だからといって、史実だけを淡々と描いたのでは何の面白みもないわけで、そこの小説やドラマのみに許された「創作(フィクション)」で、話をおもしろくする、そこが作家の腕の見せどころですね。
史実からは離れすぎずに創作を入れて作られる物語、そこに歴史小説の、全くのフィクション小説とは違った味と面白みがあると思います。

それでいてこのドラマのユニークな点は、話をおもしろくするためにちょっと史実をいじった場合も、最後の「紀行」で、本当はこうだったとドラマのストーリーとは少し違う史実をネタばらしで暴露している点ですね。
それがまた、味があっていいと思います。

この頃になって思うのは、このドラマはおととしの「八重の桜」と対になっている作品なのではないかということです。
同じ幕末から明治を生きた、これまであまり脚光を浴びてこなかった実在の女性を主人公にしているという点は同じですが、その二人が会津と長州という敵味方で、これまた対になっていると思います。

「八重の桜」では今頃の時期はちょうど会津戦争が終わって明治維新を迎えた頃ですが、こちらでは、明治維新はもうちょっと先ですね。
そうなると、明治以降は「八重の桜」ほど長くは描かれないのでしょうか?

明治維新まであと4年
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