mixiユーザー(id:20270607)

2015年08月15日02:41

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【犬の話】 散歩の光景

1.
その日、ワタシはいつもにもまして「ぼーーーーーー」っと散歩をしていた。
「くんっ」とリードが張る。
あー、はいはい、今日はそこでするのね・・・・。

「アレ?」と思って振り返った。
クーちゃんはウンチをしようとしている。 それはよい。

どわーーー! リードが、身体の真下を通っているうううううう!
「身体の真下」 つまり、前後の足ともにリードをまたいでおるではないか。

「このままでは、リードにウンコがついてしまうっ!」
しかも、クーちゃんは、もうコロコロとウンコを出し始めている!!

  ワタシ   「うわうわうわうわ! クーちゃん、たんま!」
  クーちゃん(そんなこと、言われてもムリー)
  ワタシ   「そのまましたらリードにウンコがつくやんか!!!」
  クーちゃん(しらん)

えとえとえと。
とっさにワタシはリードを引いた。
決してクーちゃんをひっくり返そうということではなく、少しでも肛門からリードを遠ざけようとしたのである。

しかし、あわてていたせいか、リードは予定より強く引かれ、その結果、クーちゃんは
  クーちゃん(おっとっと・・・)
な姿勢になってしまったのである。

左側からリードをひかれて「おっとっと」な姿勢になったとき、残された右足はどうなるか?
排泄時で踏ん張っているときだけに、バランスをとるため 『左側に』 ケンケンしてしまうのである。

肛門というのは、右足と左足の真ん中にあるものであるから、右足がケンケンしながら左に寄ってくると、ウンコに近寄ってしまうのだっ!!!

  ワタシ「イヤー! クーちゃん、イヤー!! ウンコ、踏むー!! とまってー!」

夕日の中で、いくらこんなことを叫んでも、自分がリードを緩めない限りはクーちゃんは「おっとっと」な状態のままである。

悲鳴も空しく、ちょっとだけウンコを踏んでしまったクーちゃんは、帰るなり足を石鹸で洗われたのでした。


2.
散歩に行く公園は区営の公園のせいか、花壇に植える花を公園の一角で育てている。
ボランティアの人たちが交代で世話をしているらしく、時々飼い犬を連れてくる人もようだ。
飼い犬はいいとして、そこにはかなりの高確率で野良猫が出入りしている。

そしてクーちゃんは、その一角(フェンスで囲まれている)に面したブロックの上(なんでやねん)で用を足すのが結構スキ。

しかしその日は、すたこらいつもの定位置に向かったと思ったら、用足しスタイルにはならず、フェンスに鼻先を突っ込んで「じっ」と何かを見つめている。

夕方だったので、ボランティアの人たちはもうおらず、ワタシもかがみこんで覗いてみたがネコの姿もない。

「どうしたん? いくよ」 と声をかけた直後、クーちゃんが数歩下がってフェンスに突進していった。

    ばーーーーん!  ガタガタガタ

すごい音がした。
「ガタガタガタ」というのは、フェンスの上に屋根としてかかっているトタンのゆれる音である。

「・・・あのさ、さっき鼻先を突っ込んで、それ以上先に勧めないことは確認済みなのに、どうして突っ込むの? 痛くないの?」 と、クーちゃんに尋ねながら、ワタシは思った。

「・・・ほんまはネコの方が賢いんとちゃうやろか・・・」


3.
オバチャンがいないので、オネーチャンは普段より外出がちである。
しかも休日は朝寝をしてるので、クーちゃんの散歩時間が遅れる。

必然的だかなんだかわからないが、クーちゃんにも気を使う毎日である。(早起きすればすむことだが)

朝の散歩は用を足したら、直帰である。
夕方の散歩は用を足したら直帰したそうにしている(首輪が顔に斜めにかかるくらい)が、ワタシが「オバチャンが帰ってきたら、一緒に散歩せんならんし、道忘れんようにクーちゃんも散歩しとこ」というと、なぜか、言うことを聞いて通常の散歩コースに進む。
散歩コースが一本道であることに気がつくのはいつだろう・・・。

ここまでは、これまでと大差ないのであるが、夜の散歩では「毎日毎日ワタシに我慢させてるよね?」的なあつかましさで、いつもなら歩かない散歩コースを結構長時間さまよう。

やっぱり、ストレスたまってるんやろうなぁ。
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