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2015年08月09日21:34

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今日の「花燃ゆ」

高杉の軍が萩に向かって快進撃。

その様子を「奥」からの視点で描写できるのも、美和を主人公にしたからでしょう。
その点で、大村益次郎と共に松陰先生や高杉が主人公だった「花神」とは全く違う作品になっています。
(ちなみに大河ドラマ「花神」は大村益次郎が主人公の小説「花神」と、松陰先生・高杉が主人公の小説「世に棲む日日」のニ小説作品の合体ドラマ化)
世間の風評は、「なんで松陰先生の妹なんて知名度のない女性を主人公にするのか」とそういう意味で叩いていますが、そうしたからこそ描ける世界。美和がただたんに松陰先生の妹であり久坂の妻であっただけでなく、この時期に奥向きに仕えていたという大きな事実が、そしてそのような人を主人公にしたということが、この作品の面白みを出していると思います。

極論を言うなら、美和は奥向きで何をしていたかではないのです。
まあ私が推論するところ、奥における美和の動きはほとんどがフィクションでしょう。
でも、それでも良いのです。
美和は、奥に「いるだけ」でいいのです。
美和が奥にいるだけで、奥向きの目から見た表の「史実」を違う角度から描けるのです。

そういう意味では、この作品は大成功だと思います。

最初の方で切ってしまった方々、あなた方は大損しましたね
(といっても、そういう方々は、これを読んではいないでしょうが)。

ちなみに、気になるのはやたら前原一誠が大きく描かれていますね。
たぶんこれは後に、明治初期の前原一誠の乱を詳しく描くための伏線ではないでしょうか。

「八重の桜」の新選組シーンで、数ある新選組幹部の中でもやたら斎藤一だけがクローズアップして描かれていたのも、明治以降の斎藤と会津とのかかわりや西南戦争での活躍などを描くための伏線だったのと同じような気がします。

あと、ずっと存在が無視されてる時になってた山県狂介が先週やっと出てきたところで、
もう一人存在が気になっている人がいるんですが。「花神」をはじめ他のドラマでも必ず大きく出てくる人物がこのドラマではまだかけらも出てきていない……
それは、高杉の愛人「おうの」です。
久坂の愛人は出てきたのに……
このドラマでは、おうのは出さないんでしょうかね?

まさか、すでに存在を抹殺されている寿や美和のその上の姉の千代が、ある日ひょこり出てきたりはしないでしょうね。
しかも父合之助の隠し子だったなんて設定で出てきやしないか心配です。

さて、先週、美和と小田村の涙の別れのシーンについては来週言及するといいましたが、つまりは史実を知っている人はおいておいて、そうでなくストーリーを楽しんでいる人のネタばれになるといけないからと思って書かなかったのです。
今回、小田村は殺されなかったでしょ。
つまり、美和と小田村はお別れなんかしません。
お別れするどころか……
とそういうわけで、先週は書かなかったのです。

今回も、ラストの美和の都美姫への演説は、これはいかにもフィクションくさかったですね。

少し、話の展開のスピードが落ちてきたような気がします。
明治維新は何月くらいなのでしょうか。
ちなみに「八重の桜」では、ちょうど今頃が会津戦争真っ最中でした。
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