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2015年05月26日22:48

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【第70期本因坊戦七番勝負第2局】

■井山四冠が2連勝=囲碁本因坊戦
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3435648

囲碁の第70期本因坊戦7番勝負第2局(那覇市、25・26日)は、黒番の井山裕太四冠(棋聖、名人、本因坊、碁聖)が白番の山下敬吾九段に177手で中押し勝ちし、2連勝とした。
終局は19時20分で持時間各8時間の内、残り時間は黒番の井山が3分、白番の山下が6分だった。
次の第3局は6月3日(水)、4日(木)に北海道札幌市「定山渓鶴雅リゾートスパ 森の謌」で打たれる。

● 山下九段、またしてもスタートダッシュでつまずく ○
http://www.nihonkiin.or.jp/match_news/match_info/702.html

両者の番碁が七番勝負から十四番勝負へ拡大した後半のシリーズ第2局は、黒番の井山本因坊が小目と小目に対して白番の山下九段が2連星で始まった。
黒の小目方向が逆で向い小目ではない形。
白の左上は、右上でのツケ引き後に打たれた。
黒は右上で白が即、繋がなかったので切りを決行した。
白は手抜きして左下へ一間に掛かって、黒は一間挟みと厳しく迫った。
白は内側からケイマにツケて黒は手抜きに近い13の十七。
お互いに一手補強し合った後に白は二間に高く挟み返した。
黒は肩から入って白を分断していくが、右上の配石を活かした手順と言えよう。
右辺で切り違える形となって、厳しい戦いが早くも勃発してしまった。
封じ手の局面では右辺が急場となってしまっている為、左辺側に全く石が無い形となった。
お互いに相手を攻めながら、自陣を補強していく手が続き、右下で互いが生きを確定させた直後に黒が左下へ挟みを兼ねる様な二間高掛かりを打った。
白は下辺から動いて行き、覗きに対して黒は手抜きで一目抜いた為、白は出て行き振り換わりの気配が出て来たかと思いきや、黒は動いて行ったので白は引くに引けない展開となった。
ここで左下を黒が侵食したのは大きかった。
漸く少し落ち着いたのかと思った瞬間に黒が12の十と厳しく切った為、また難解な攻め合いの様相と化してしまう。
お互いにハッキリと眼を確保できていない情勢で潰れた瞬間に終わり!という緊張感の高い神経質な展開が続く。
黒は6の八と白を分断して何とかメドが立って来た。
白は8の十四と一目抜いて連絡を確定させたが左下周辺に地が全く見込めなくなっているのは痛く、この辺りで黒の優勢が明確になって来た感じが漂い始めた。
黒は左上へケイマに掛かって上辺からの双方から左上をヨセて行く。
苦しくなった白は、左下を動いて行き、下辺でコウを仕掛けて最後の勝負手を放った!
しかし、コウ争い中に下辺で切りが入ってしまい、更に状況が厳しくなって、白の局面打開の振り換わりになる事が困難な状態になってしまったという事が確定してしまい、白の投了は止む無しとなった。

これで、井山本因坊は2連勝としてシリーズを大きくリードした。
一方の山下九段は棋聖戦に続き連敗のスタートとなってしまった。

シリーズは井山本因坊が優勢で前半から中盤へと入っていく事になったが、山下九段としては差が三つに開くと劣勢が敗勢へと悪化してしまうので、次が最初の正念場になったと言えよう。
井山本因坊も本来の調子を取り戻したかどうかを占う意味でも次局を注目して行きたい。

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