ある日の朝、ハハが「タケノコ炊くのに新ショウガがいるから、市場に買いにいく。お金ちょうだい。という。
寝ぼけ眼で窓をみると、外はまだ真っ暗で、しかもザカザカ雨が降っている。
・・・・同行拒否。
ワタシ「市場、まだ開いてないんとちゃう?」
ハハ 「なにゆうてるノン。卸売り市場やのにもう開いてるわ!」
ワタシ (くそー)
「今、雨すごい降ってるし、小ぶりになってからにしよう?」
ハハ 「わかった・・・」
そして、もう一眠りしたハハが次に起きた時は、新ショウガはどこか遠いところに行っていたのでした。めでたしめでたし。
・・・というハナシを、同じように認知症介護友達にしたら「お母さん、思いとどまってくれてよかったねー。思いとどまらなかったら『万引き事件発生』よ」と言われた。
そうかー。
父祖母のときも『万引き』はなかったから、頭の中になかったよ。
「新しょうが買わな!」っていう固い決意のもとに家を出るけど、市場やスーパーにつくころにはさすれちゃって、欲しくもないものをなんとなく万引きしちゃうんだろうなぁ。
お年寄りの万引きって「どうしても必要なもの」ってなさそうな気がするわ。
スリルを楽しむとかでもなし。
となりの畑から大根抜いて帰るような感覚なんとちゃうやろか・・・・・。
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