この間の日曜の夜、ドンドンと玄関をたたく音がするので、開けたら王子とオカーチャンだった。
「クーチャンを貸してくれ」という。
「なにするの?」と尋ねると、「公園にランニングに行くからクーも一緒に走らせてやる」というのである。
それはまたありがたい。
オカーチャンは「ワタシも最近おなかがデブッてきたから・・・」と一緒に走る様子である。
まぁ、もう暗いけど、王子が一緒に走るのであれば心強いだろう。
「もうクーちゃん、年とって、太ってるからいきなり全力で走ったら心臓麻痺起こすかもしれんでー」と後姿に声をかけた。
しばらくすると、またドンドンと玄関をたたく音がする。
「もう帰ってきたん?」と聞くと「オネーチャンも一緒にきてくれ」という。
「オネーチャンは走れへんで」「走らんでええから一緒にきて」
走らなくてすむようにつっかけをひっかけて、公園に行く。
見ていると、さすがフルマラソン3時間40分・・・・なかなかに軽やかで早いのである。
クーちゃんもうれしそうに走っている。
ウチに来て10年。飼い主と走ったことなど1度もない不憫な犬である。
2〜3回、自転車で散歩をしたときには走っていたが、自転車に乗っているオネーチャンを放り投げて遁走する・・という暴挙に出て以来、基本は「歩く」である。
オネーチャンは大勢のヒトの真ん中で、ニャンコ先生でもないのに「キャット空中一回転」なんぞをしちゃったのである。
あっという間にグラウンド周りを一周してきて、ワタシの近くに来たとき、王子が「わー!」と悲鳴を上げた。
「ウンコしてる、走りながらウンコ!」「あぁ、夕方にしてなかったみたいやからそんでいいよ」とウンコ袋に取った後も「クーちゃん、ウンコしたかったのに、俺が無理やり走らせたから・・・ごめんな、ごめんな」と犬に謝っている。
「いや・・・動物病院にいくのを嫌がって歩いてるときも歩きながらウンコしてるし」と言うのだが、あくまでも王子の中では「ウンコしたくてお腹痛いときにむりやり走らされてウンコちびったクーちゃん」なのである。
そんなん、恥ずかしいと思ってないってば。
・・・てか、アンタ、そんな経験あるのか??(笑)
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