mixiユーザー(id:8306745)

2015年02月10日15:18

745 view

【TM NETWORK】 QUIT30 HUGE DATA さいたまスーパーアリーナ 2015.02.07

お久しぶりのTM NETWORKでございます。
2013年の『Final Mission』は会場には行けず、
DVDで観覧、と寂しい限りだったので、テンションは
厭が応にもダダ上がり、なのですが。

いやぁ、いいですな、会場の「淡々とした」感じ。
そういえば、『Double Decade』の時には
あまり見掛けなかったお子様連れも増えて来ている。
自分も含めて、皆いい歳になってきた(メンバが
56〜57歳だもんね)。
決してはしゃいだり気合いを入れたりだのの
「目に見える」形ではない「内に秘めたる」熱ってのが、
FANKSなんだよなぁ、と会場に入った途端、嬉しくなります。

開演時刻にはほぼ全席埋まっているという辺りにも、
期待と熱が伺えます。ふつーは慌てて駆け込んだり、
戻り損ねて慌てる人とか見るんだけど、それもあまりなかったように
見受けられました。皆、大人だ(笑)。

で、以下はセトリなのですが。
記憶に依っておりますので、抜け漏れ等あると
思いますので、ご笑覧の程を。


1. Seven Days War
・・・客電が落ち、スクリーンにロンドン風の映像が投影され。
強めにエコーの掛かった「Revolutuion〜♪」が響く。
絶対一曲目は『QUIT30』からだ!と狙いを付けていたのに
大はずれ(笑)。流石はTM、一筋縄ではいかんぜ、と
改めて思わせてくれます。

しかし、ステージに登場した三人のそろい踏み、
ちょっとグラサン掛けた小室哲哉に笑ってしまったり。
何故「宇都宮隆とデュオ・ザ・サングラス」なのかと。
木根さんとキャラ被っとるやないかと。で、この曲が
終わったら速やかにサングラス外すし。
何か意味があったのだろうか?

以降も、一曲だけウツがグラサンしたりと、
謎なグラサンプッシュがあったがそれが面白くて仕方なかったり。

2. birth (suite QUIT30)
・・・おお、ここからもう「QUIT30組曲」か、
アルバムでは分けて収録していたのが、ここで一つに
纏まるとどんな印象になるのか楽しみ、などと思っていたら、
これ一曲でおしまい。全然情報を容れずに参加している
このアリーナですが、ホールツアーでは全部演ったのかなぁ。
確かに、今までもホールの後のアリーナはセトリ組み直して
アルバムツアーというよりは総決算的に演ってくれたのが
TMだった、と改めて思い出します。


3. loud
・・・久しぶりにライヴ映えする曲だなぁ、と
シングルリリースの時に思っていたので、聞けて
嬉しい曲。遥かな昔に「淑女の時代」とか何とか
先生云っておったな、と思い出す。

4. A Day in the Girl's Life
・・・ああ、感涙。この曲をウツが歌っている。
それだけでもうたまりません。武道館でも「Carol組曲」は
演ったけどインストだったし、『TK trap』なんてアルバムでは
よくわからん外人が歌っていたし、人生初ライヴはRHYTHM REDツアーだったし、
と『CAROL』を生で見る、聞く事は叶わぬ夢か、と思っていただけに。
もう、感動以外の言葉はありません。

5. Carol(Carol's theme 1)
・・・意味ありげにスクリーンの中央に座る女性。
あれ、これってもしかして・・・?と思っていたら
パニーラか!うっわああああああ、凄いな。
パニーラがTMのツアーに参加してから25年程度が
経ちますが、未だにパニーラのHPのバイオには
「CAROLツアーに参加」と云う経歴が記載されていて、
嬉しい限りだったのですが、こうして再び参加してくれるとは。
長い歴史を刻むって、こういう時いいもんです。


6. Gia corm fillippo dia(inst.)
・・・うん、この曲はジャイガンティカ側の視点だから
ウツは歌わずにインストで、って非常によく理解出来る処理。
この組曲が、単なるテーマを持たないメドレーではなく、
きちんと『CAROL』なんだ、という事のこれ以上はない
表明でしょう。コンセプトを大事にするTMらしさ、と
云いますか。


7 . in the forest
・・・このCAROL組曲で驚いたのは、後ろのスクリーンに
『CAMP FANKS!!'89』のCAROLパートがずっと映されていた事。
だって、誰がやろうと思う?
三十代前半のノリノリ全盛期の自分を後ろに映しながら、
五十代後半になった自分たちが演奏し、歌うなんて。
それが、昔に負けず格好いい、という事を確信しているからこそ
出来るのだろうし、メチャクチャに「今の」TMは格好良かった。

こういうのが「挑む」って事だし「尖る」って事なのだと
思います。外の敵や目標とは戦えるが、「過去の自分」くらい
戦い辛い相手はいないのだから。


8. Carol (Carol's theme 2)
・・・「ミュージカルCAROL」において、
最もミュージカルらしい一曲。
二人の登場人物がそれぞれの視点を歌う。
この美しさは本当に凄い。『CAROL』以降で
それに影響を受けてストーリィ仕立てやコンセプトアルバムとして
作られたアルバムは結構あるが、ここまで「らしく」仕上げた
曲が作られたのは、矢張りTMのレンジの広さ故、でしょう。

だからこそ、ここに今のパニーラの語りが挿入されるのは
必然。ま、ちょっと気恥ずかしかったけどさ(笑)。


9. Just One Victory
・・・アルバム『QUIT30』のディスク2では何故か
この曲が収録されておらず、「CAROLの物語としての
完結」を迎えていないのは不思議だったのですが、
なるほど、ここで完結させる為か、と思います。
アルバム『CAROL』のキメと云っていい曲だもんね。


10. still love her
・・・アルバム『CAROL』の追尾を飾る名曲であり、
もう組曲を締めくくるに相応しい曲、なのだが。

ウツのアコギを弾く姿が妙に可愛らしくて何時も
この曲集中出来ないんだよなぁ。
肘を支点に通常はアコギのストロークは行うのだが、
ウツのは肩が支点なので、ちょっと普通のギターの
弾き方とは違うのだ。それが何だか妙に可愛いのだね。
57歳なのに(笑)。


11. always be there
・・・『QUIT30』は、「ああ、これはTM NETWORKだ」と
思わせてくれた久々のアルバムでした。小室哲哉自身の迷いや
苦悩を一身に背負ったかのような『NETWORK』、「同世代向け」
というピントがズレまくったコンセプトの『SPEEDWAY』、
どれもこれも「TMらしくない」印象の物ばかりで、
ライヴでの新曲に全く期待しなくなってから幾星霜。

ああ、これはライヴで聞くのが楽しみだ、と思えたのが
『QUIT30』が本当に久しぶり。
三人のハーモニーの美しさは本当に特筆物で、ライヴで
これが出来るのは、矢張りこの三人が百戦錬磨だから、でしょう。
コーラスグループとしてのTMの凄さはもっと評価されるべき。


12. Looking at you
・・・今回最大のびっくり曲。「always〜」が終わって
照明が暗転してから、ステージ近くの席でどよめきが
起こり、「何だ何だ」と思っているとアコギを手に
中央に立つ木根尚登。そして、間髪入れずに
「Looking〜」へ。RHYTHM REDツアー以来だから、
25年ぶりくらい?
あの時、「手拍子は止めて」というお願いがインタビューとかで
されていたが、未だにそれを皆様が覚えていたのか、
一切手拍子無し。この辺りの「行儀の良さ」がTMファンの
素晴らしさなんだよなぁ。

因に、終わった後に「ぽいんとぉ〜」という素っ頓狂な
声が客席から上がりました。結構ツボってしまった。


13. We Love the Earth
・・・TMのコーラスの威力が遺憾なく発揮される曲その2。
三声のコーラスが溶け合い、まるで一人の人間の声のように
聞こえる凄さ。これがライヴで三人だけで出来るんだから。


14. Get Wild
・・・なんか、段々とこの曲の時の特効がデカくなってきてね?
爆発音がデカいデカい。そろそろこの辺りで落ち着いて
欲しいもんだなぁ。ま、「トガりたい小室哲哉」の出番だから
仕方ないのかも知れないけどね。
でも、ソロの時にキーボードをステージ中央まで
引っ張り出してキース・エマーソンばりのプレイを
しようとするものの、あまり雑には扱えず、そっと
地面に置く先生可愛(謎)。

後、個人的には木根さんが白いレスポールカスタムを
持って出てきたのは衝撃。木根さんがレスポールタイプの
ギター持っている姿初めて見ました。似合っているでないの。


15. I am
・・・個人的には「宇都宮隆カタコト英語の語りが
超絶ファニィ曲」のベスト3(他は『Wild Heaven』
『Be Together(Dress ver〜)』)。
幾つになっても、ウツは可愛らしい。


16. Fool on the planet
・・・三連のイントロが流れた瞬間、「うわぁ・・・」と
呻いてしまいます。中空のミラーボールは青い照明に
照らされて輝き、ステージはまるで宇宙から見る
地球を俯瞰したような美しさ。
『FANKS-DYNA MIX』の映像でしか見た事のない、
恋い焦がれた一曲が、目の前で演奏されている。
こんな幸福は、ちょっとない。


(se)electric prophet
・・・もう、「Fool〜」が終わった時点で、
「アンコールは無しで!」と強く願った思いは届き(笑)。
エレプロのSEヴァージョンが流れる中、メンバが退場していきます。
ああ、でもこうなると歌入りの「electric〜」が聞きたかった!と
思ってしまうファン心。


総評としては、無論最高。様々な苦悩や行き詰まりも
遂に全て乗り越え、TMは再び帰ってきた。無闇に
新しい事をしよう!という訳ではなく「TM NETWORKらしい」
TM NETWORKとして。

アンコールなし、MCなし、という懐かしいスタイル、
過去に張った伏線の回収(いや、ま、後付けだろうと思うし、
昔そんな事考えてなかったやろ!?とは思うのですが、
ま、そこは広い心で(笑))、そう全てが「Time Machine Network」
でした。ここまでSFマインド溢れるライヴを、もうじき還暦な
お歴々が真剣にやってくれるなんて、素晴らし過ぎる。

ま、これなら別に『QUIT30』は謳わなくても良かったんじゃね?
とも思いますが、その意味すら広く包含したタイトルなんだろうな。
単純にアルバムのフォローライヴだ、というような軽い意味ではない
何か。それは今後の活動で明かされ・・・はしない事は我々
FANKSはよく知っているのですがね。本当に行き当たりばったりの
癖に意味付けとかしたがる人だからなぁ、先生は。

とりあえず、三月の横アリを楽しみにしてます。
きっと、また違う世界を見せてくれるでしょう。

つうか、今度こそ『Alive』聞かせてくださいませ。
24 10

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する