昨日の夕方から読み始めて、ほぼ一気に読了。
極力ネタバレしない範囲で感想などを。
まず、帯に書いてある通り、東日本大震災直後の混乱の中で起きた殺人事件が物語の発端。
容疑者は直後に確保されるが、護送中に逃亡を図る。
名作「逃亡者」を彷彿とさせる展開の始まりである。
その後、主に容疑者とそれを追う刑事の視点を繰り返して進行。
ページを繰る手が止まらない、文字通りのノンストップエンターテイメントである事は疑う余地が無いと言っていいだろう。
ただ、正直なところ、残念だと思う作品ではあった。
それはひとえに、終盤のハリウッド的、もっと直截的に言うならば「ダイハード的な」ご都合主義に起因する。
他にも気になる箇所はあったが、買って損をしたとは全く思わないので、良作という評価になるか。
ちなみに、作品内の東電批判が辛辣だから映画化は無理だろうな。
ログインしてコメントを確認・投稿する