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日帰りで根室出張に行った2月26日水曜日、仕事の合い間に根室名物「オランダせんべい」を製造・販売する昭和25年創業の老舗・端谷菓子店の工場に併設されている本店に寄ってみた。
小麦粉と砂糖、卵、重曹だけで作るほんのり甘いお菓子で、せんべいと言っても硬くはなくしんなりしておりせんべいと言うよりはワッフルの皮に近い。
運が良ければ本店のみ工場で焼き台で焼く際に型からはみ出した部分を切り落とした「ミミ」だけを集めて袋に詰めて120円で売っているのだが、夕方だったから「ミミ」は売り切れていた。
とりあえず、1袋に4枚入っているまともな「オランダせんべい(240円)」を1つ買う(写真2)。
そして、「ミミ」ではないがせんべいで言うところの「こわれせん」的な感じの袋が1つ置かれているのを指して「これは何ですか」と聞いたら社長が「半端で、これは160円でいいです」と言うので、その「半端(160円)」も1袋買って帰った(写真3)。
オランダせんべい1枚を溝に沿ってちぎると4つに切れるように焼かれているのだが、どうしてその4分の1になった「半端」が発生するのか不思議だったが、うまく焼けず穴が開いていたり、厚さが足りない部分などがあって丸い完成品にはできない失敗作を4分の1ずつ切り分け、4分の1カットとしてなら売れる部分のようだ。
それでも味は変わらないからおトクである。
味は小麦粉と砂糖、卵、重曹だけだから素朴で、ほんのり甘く、柔らかくはないが硬くもない絶妙な食感である。
シンプルなだけに、焦がさずこの食感に焼き上げるのが難しいそうだ。
「すごく美味」という食べ物でもないが、根室へ行ったらたまに買って帰りたくなる根室名物「オランダせんべい」である。
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