昨日、ある漢(おとこ)とSkypeで久々に連絡を取った。
彼は俺の人生を変えた漢。
俺にギターを教えた漢。
僕は彼をミルと呼び、
彼は僕をけんたと呼ぶ。
中学3年の冬、
学級新聞を作るという名目で居残りさせられた、
暇を持て余した15歳の少年達の、(←仕事をしてない、とも言う)
何気ない会話が発端だった。
夕べのコンタクトも、
数年ぶりとは思えない、彼からの何気ないメールから始まった。
「作りかけの曲があるんだけどさ、続き、作ってみない?」
早速、Skypeで繋がって、曲を受け取った。
「オリジナルじゃなくて、カバーなんだけどね」
……。
……これは。エックスじゃねえか。
”Rusty Nail / X JAPAN” だった。
打ち込みのドラムに、シンセサイザーとギターを重ねただけの音源。
……だが、めちゃくちゃ、熱い。
彼のギターが、カッコイイから。
、、、
15歳当時の僕らも、エックスにハマっていた。
腱鞘炎になるまで、16分のミュートを刻むのがカッコイイと思っていた。
メロディアスなツインギターのリードに、魂の底から魅了されていた。
ああ、
変わんないな、ミルは。
いつも、彼と触れる度に思う。
ギターって、カッコイイ。
彼のギターは本当にエモーショナルで、
僕の耳では、そこらへんのプロより断然、巧い。
何気ないリフが、
カッティングが、
ギターの呼吸が、
生々しく躍動する。
そんな彼の音源を聴いて、ギタリストの血が騒ぐ。
と同時に、今の僕は強烈に、
”歌いたい”
という強い衝動を感じた。
こんな熱いオケを前にして、そう思わない奴は居ないと思う。
いや、昔の僕ならギターのみに傾倒してたかもしれないけれど、
今の僕は、歌うことも凄く大事な……ライフワークになっているみたいだ。
ともかく僕は、調子の良い時に、Rusty Nailのレコーディングに取り組むことにした。
元のクオリティがめちゃくちゃ高いから、負けないようにしないといけない。
、、、
その後、
僕の作りかけの新曲を送ったり、
その新曲に、ミルがギターを重ねて返ってきたり、
ミルのデモ音源を聴いたり、
ミルがほかの方とセッションした音源や動画を鑑賞した。
うん、負けてらんねえ。
ギター弾けるときは、もっと意識を高くして弾こう。
いける。
もっといける。
ミルの姿が、そう教えてくれる。
これが俺の、音楽・初期衝動。
ログインしてコメントを確認・投稿する