mixiユーザー(id:809122)

2013年09月23日12:56

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かみわざ

この番組を見て驚いてしまった。http://goo.gl/DW8plG 
何に驚いたかって、日本のロボット工学界ってこの程度の開発で若手を准教授に抜擢してしまうくらいレベルが低いのかってこと。この程度のマ二ピュピレーターなんてもうどこの工場だって採用していると思ってた。いや多分していると思うんだけど。

一流の“神業”。その動き、繊細なタッチ、微細な表現など、「人間の動作」そのものをデジタル保存し、いつでもどこでもロボットが再現するという驚きの新技術。
神業が動きだけだと思っていることが、まず信じられない。その動きを決定する選択力と、それを忠実に行うことができる正確性が神業なんだということは、子供にだって分かりそうなものじゃないか。
番組でロボットが再現できていたのは「形」だけで、「掠れ」や「滲み」の繊細なところはいい加減だった。それもそのはずで職人の手はその場の状況判断を即座にし、紙の湿り具合や、筆の割れ具合、墨の伸び具合など総合的に判断して書く形を決定する。
書道のような構成要素が比較的シンプルなものでも条件は千変万化する。それを読み取るセンサーが付いているわけでもないただのマニピュレーターに神業なんて出来るはずもない。
まず、元となる動作をしてもらうところからして、筆を真っ直ぐに立てて動きが限定された状態で神業が出来る筈もない。案の定、書家も水彩画家も初心者の書いたような稚拙な原画だった。
だいたい10分以上記録できないとのこと。書はともかく、10分で描かれた水彩画で神業なんて絶対発揮出きっこない。ウエットオンウエットしか出来ないじゃないか。
協力した書家も水彩画家も、おそらくこの研究がイグ・ノーベル並にくだらないことだと思いながら、まぁ宣伝になるだろうからと引き受けたのだろう。准教授への生暖かい視線が伺えた。
指導教授の言葉も、とにかく続けることだよ、と評価してるんだかしてないんだか。産業ロボットという直接産業界に応用される技術だから、スポンサーのつきやすい研究テーマなんだろう。
そういう意味では、大学だけじゃなく社会からも甘やかされているのかもしれない。
触覚をリモート・コントロールする技術は面白いと思った。これは確かに医療などでは応用が効きそうな技術。そういう地道なところでやっていけばいい。
造形芸術をサンプルに使ってわかりやすく宣伝しようとしたのだろうが、ボタンのかけ間違えどころか、ジッパーをかけるようなあさっての方向で失笑ものだった。
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