クーは体が硬いのか、俗に言う「ヘソ天」なる姿勢をしたことがない。
お腹を上に転がしたら、イスみたいに足が4本天井に向いてそうな感じ。
なので、昨日の夜、ハハと三人でほたえてる時まで気がつかなかった。
右足の付け根のオッパイが不自然に腫れていることに。
最初は「偽妊娠かな?」と思ったが、腫れているのはそこだけである。
さわってみると、お祭のときに売ってるアメ玉くらいのコリコリとした硬い球状のものがある。
「クーちゃん、アンタ、いつの間にオトコになったん? しかも片キンやん」
最初に出たのがこの言葉である。なんてこったい。
ハハにも触らせて「なんだろうね」といいつつ、「脂肪の塊とちゃうん?」(・・と言われたことがあるワタシ)とか思いながら昨日は寝た。
朝になって、ヘルパーさん(ウチにきてくれるヘルパーさんは皆さん犬好き)にも「ちょっと気になりますねぇ」と言われて、「仕事から帰ってきたら病院つれていくわー」といいつつ、出勤。
職場についたら、しばらくワタシ一人だったので、ネットで検索してたら、コワイことばっかり出てくるではないか。
しかもクーのしこりは「祭のアメ玉」なのに、ネットで出てきて大騒ぎしてるのは「米粒大」とか「小豆大」とか・・・桁が違うやん。
・・ていうか、なんで皆さんそんな小さいしこりに気がつくんですかっ?
ええええええええええ。この辺からワタシは壊れはじめた(笑)。
仕事なんて、仕事なんてしごとなんてぇぇぇぇぇぇ
ちくしょー、何回も書類書き間違えてんじゃねーよ。
何回書類提出にいかせたら気が済むんだよ。
八つ当たりである。
定時になったら、残った仕事を次回にまわして、そそくさと家に帰って、動物病院につれていくことにした。
玄関を開けたら、デイサービスから帰ってきたハハとかちあった。
「クーちゃん、病院に連れて行ってくるわ」と言い残し、病院へ。。。
受付で「あのあのあの、クーの右後ろ足の付け根のオッパイにしこりがあるんですっ」というと、すぐに先生が見てくれた。
「腫瘍ですね」「避妊手術したコにはまず出ないんですけど、何回か生理を経験してから手術してるから・・もともとオッパイの張りやすいコだったから、女性ホルモンが多いとか、乳腺が太いとか・・理由はいろいろ考えられるから、今はなんともいえません。でもこのまま残しておくと良性でも大きくなるし、それはよいことではないです。クーちゃんは雑種だから長生きすると思うし・・・」
ワタシの頭の中には「切ってもらう」ことしかなかったので(笑)、「手術するとしたらどうなりますか? 費用はいくらくらいかかりますか?」と尋ねると、「手術自体は簡単なものなので、すぐにおわります。小型犬だったら代謝がいいからその日のうちに帰れるんですが、クーちゃんは大型犬(いつのまに・・・)だから、麻酔が残ってたらお泊りになりますね。費用はこれこれで、麻酔が大型犬用になるので(だからいつのまに?)このくらいですかねー」
はー。
ワタシの一か月分の給料である。
ペット保険に入っててよかった。。
手術の日をきめて、前日の注意事項をきいて、帰り道・・・はっきりいって、ワタシはハハの手術のときより落ち込んでいた(笑)。
ハハの「解離性大動脈瘤破裂」はもう死ぬか生きるかだったので、心配もへったくれもなかったしー、「腰の手術」のときもどうしようもなかったしー、まぁ、年齢的なこともあるので、ある意味腹をくくっていたのかもしれない。
クーにしても、ハハの後になるか同じころになるかはわからないけど、死んじゃうだろう、それは理解できていたけれども、それは「今」じゃない。
はっきしいって、ハハより先に死なれては困るのだ(笑)。
別のワンコを飼いはじめても、そのコはクーちゃんじゃない。
ワタシと漫才してくれるクーちゃんじゃない。
オバチャンを心配してくれるクーちゃんじゃない。
手術をして、腫瘍が悪いものじゃなくて、再発もしないで、元気になって、元のクーちゃんに戻りますように。
・・・とか思い悩みながら家に帰ってきたら、ハハおらんしっ!!
「どこいったー?」と携帯を鳴らしたら、たまたま持ってたようで、動物病院に追いかけてきたらしい。
そして、途中でオレンジを買うためにスーパーに立ち寄っている間にすれ違ったらしい。
たしけてーww
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