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日本中央競馬会（ＪＲＡ）は、年間を通して全国10ヵ所の競馬場で競馬を開催している。
北海道には２つ、函館と札幌に競馬場があり、暑い夏に北海道の競馬場を使って開催するように日程が組まれている。
順番は、まずは函館で開催し、函館競馬が終わると次の週から札幌競馬場に場所を移して行われる。
去年までは函館、札幌とも８週間ずつ開催していたが、景気低迷で地方開催の売り上げ減が顕著になってきたからか、今年度の北海道シリーズは函館開催が２週、札幌開催が１週ずつ短縮され、函館が６週間、札幌が７週間の開催となってしまった。
ともかく、まずは北海道シリーズ第１弾、函館競馬が今日から開幕する。
競馬は場外馬券場で見るよりも、開催している競馬場へ行ってライブで目の前を走る馬を見たいから、お金と時間に余裕があればできれば毎週通いたい。
しかし、函館は釧路から500km以上離れており遠く、それなりに交通費が掛かる。
クルマで一般道で行けば燃料代と宿泊費だけで済み、土日１泊で往復すれば１回１万円で足りる計算だが、運転でヘロヘロになり、函館に着いた頃にはもう頭が回らなくなり競馬どころではなくなるだろう。
飛行機で行くのが早いが、競馬に負けるかも知れないのにＨＡＣの乗継ビジ割２８でも交通費が１往復30000円も掛かる飛行機で通うわけにも行かず、ＪＲか都市間バスを活用して行くことにしている。
去年までは、ＪＲ北海道全線が特急も乗り放題という「周遊きっぷ（北海道ゾーン）」の10日間用を使えば土日２週にまたがるような日程で使えたが、３月一杯で廃止されてしまい、今年の函館競馬観戦旅行では使えない。
交通費はできるだけ安く済ませたいから、函館競馬観戦に行くのにいつどんなきっぷを使うのがいいかかなり頭を使った。
まず、６週間にわたり開催されるうちのいつ観戦しに行くか考える。
できれば全部見たいが、交通費に掛けられる費用との兼ね合いでそうも言っていられない。
最低限、出走資格が獲得賞金オープンクラスの古馬のレースは全部生で見たい。
今年の函館開催で組まれている古馬オープン競走は５競走で、全部日曜日の15：25発走のメインレースとして設定されている。
そして、開催６週のうち開幕週の今週はしょぼいレースだけでオープンクラスのレースは設定されておらず、来週から５週続けて日曜日に組まれている。
そこで、開幕週の今週はパスして、来週から５週続けて函館に通うことに決めた。
すなわち、６月１７日、２４日、７月１日、８日、１５日の15：25には函館競馬場にいるようにするという条件で考える。
使うきっぷによっては古馬オープン競走の設定のない土曜日は函館競馬観戦できなくても、移動日に充てるだけでも構わないと考え、激安な普通列車乗り放題系のきっぷの設定がある７月以降は積極的に活用して交通費を抑えることにする。
これでとりあえず今年の函館競馬観戦の方針は決まったが、どのきっぷをいつ使って行くのが相対的におトクか比較検討するが、これが一長一短あって結構難題である。
「青春18きっぷ」は７月２０日からしか使えないから函館競馬開催期間中は利用できないが、代わりに「ＪＲ北海道と東日本の普通列車が７日間乗り放題、特急はだめだが急行なら別途急行料金を追加すれば乗車券は不要で乗れ10000円」という「北海道＆東日本パス」が７月１日から使えるから、７月に入ってからの函館競馬観戦には使えるな。
問題は、普通列車乗り放題系激安きっぷの設定もなく、７月からの北海道デスティネーションキャンペーン期間限定の「キュンと北海道フリーパス」もまだ使えず、３連休もないから「３連休おでかけパス」の設定もない６月の２往復をどうするか考える。
年中いつでも買える「周遊きっぷ（北海道ゾーン）」は、開催２週にまたがって利用できた10日間用が廃止されてしまい５日間用だけになってしまったし、北海道では買えず近いところでも青森県まで行かなければ買えないから、その交通費も考えるとＪＲ北海道全線が７日間特急も乗り放題で25500円の「北海道フリーパス」の方が相対的に安い。
しかし、有効期間が８日間あれば日曜日２回にわたって使えるが、有効期間が７日間だから、日曜日の函館競馬観戦のために丸々２往復することはできず、片道１回分がカバーできず、それで25500円は高過ぎる。
こりゃかなり難しいな。
まず、最初に行く６月１７日にどんなきっぷを使うか種々検討した結果、ＪＲ北海道全線が特急自由席も２日間乗り放題で17000円という「コロプラ☆北海道パス（全道版・２日間用）」を使って、前日の土曜日から函館競馬を観戦し、函館には泊まらずに青森・札幌間を運行している夜行急行「はまなす」自由席を宿代わりに使って日曜に札幌から再び函館へ向かえば宿泊費が浮くのでこれで決まりだな。
６月２５日に函館へ行く分にもこれが使えるが、17000円のきっぷを１ヵ月に２組使うとなると34000円掛かってしまうから、もうちょっと交通費を抑えたい。
何か使えそうなきっぷがないか探したところ、途中下車はできず利用可能な列車も限定されるが特急の指定席で単純に往復できる「特割きっぷ」というのがあり、苫小牧・函館間の設定のものなら11000円である。
利用可能な列車は、往路が「北斗４号」までの朝の特急２本と「北斗20号」以降の夜の特急２本と夜行の「はまなす」、復路が朝の特急「スーパー北斗１号」１本と夕方の「スーパー北斗15号」以降の特急４本と夜行の「はまなす」である。
釧路からだと「北斗４号」には間に合わないが、２３日には古馬オープンのレースはないから函館には２４日だけ行ければいいし、２３日なら千歳のマイミクさんが家に泊まらせてくれるとも言う。
そこで、千歳までクルマで行って泊まらせてもらい、２４日の朝苫小牧までクルマで行って「北斗４号」に乗ればお昼前には函館に着けるし、メインレースまで観戦してからでも帰りの「スーパー北斗15号」には乗れる。
苫小牧からクルマで釧路まで帰ってくると釧路に帰り着くのが深夜１時くらいになってしまうが、燃費のいい軽で行けば20��/Lは走るから、千歳経由苫小牧往復の燃料代は5000円あれば足りる計算である。
「コロプラ☆北海道パス（全道版・２日間用）」と大して変わらないが、千歳より遠くの列車では行けないところに行ってみたい店もあるし、６月２４日の函館競馬観戦には「特割きっぷ（苫小牧・函館間）」を使うことに決めた。
さて、次は７月１日の分だ。
７月１日からは「北海道＆東日本パス」が使える期間が始まるが、当日出発したのではメインレースまでに函館にはたどり着けない。
そこで、当日朝一番の普通列車から乗り継いで行ってもメインレースに間に合う東室蘭まで前日のうちに行っておくことにして、６月３０日は普通乗車券で東室蘭まで行っておくことにしよう。
乗車券は距離に応じて運賃が掛かるから、許せる範囲で区間を短くした方が安く上がり、幕別→東室蘭間を列車で行くことにして、幕別から滝川、旭川経由石北線北日ノ出までの乗車券を使用開始後に新得から先を東室蘭までに変更すれば4620円で済む。
幕別往復のクルマの燃料代を考えても1600円前後と思われ、６月３０日は幕別までクルマ、幕別から北日ノ出までの乗車券を変更してＪＲで行って泊まり、東室蘭からは７月１日から通用開始の「北海道＆東日本パス」で一番列車で函館へ向かうことにする。
「北海道＆東日本パス」はＪＲ東日本の普通列車も乗り放題だから、函館競馬観戦のついでに青森にも行きたいし、「北海道＆東日本パス」は特急には乗れないが急行だったら料金だけ追加すれば乗れるから、１日は競馬観戦が終わってから青森まで行って、青森から札幌行き夜行急行「はまなす」に乗れば自由席なら急行料金1260円追加するだけで宿泊費も浮いて都合がいい。
このきっぷが７月７日まで使えるから、次の７月８日観戦分は７日のうちに函館まで行って泊まってしまう。
そして、８日は函館に滞在して競馬を観戦。
帰りは、函館を深夜1：23に発車する札幌行き夜行急行「はまなす」を宿代わりにすれば深夜１時過ぎの発車だから日付も替わっており、７月９日から有効の「北海道＆東日本パス」でいい。
この２組目の「北海道＆東日本パス」が１５日まで使えるから、同様に１４日のうちに函館まで行って泊まる。
１５日は競馬観戦後、３組目として翌１６日から有効の「北海道＆東日本パス」を使って同じように札幌行き「はまなす」を宿代わりに１７日に釧路へ帰る。
これで函館競馬観戦のため５往復するきっぷが決まり、交通費はＪＲ代が66400円＋クルマの燃料代が約6600円、函館市電が2000円くらい、これに宿泊施設の宿泊費が６月３０日の東室蘭と７月７日と１４日の函館の合計３泊分、１泊3000円として9000円、合計84000円程度で済む見込みがついた。
釧路・函館間を５往復して、ついでに青森にも行けて84000円ならいい線ではないだろうか。
さらに、３組目の「北海道＆東日本パス」は７月２２日まで使えるから、函館競馬が終わった次の週から始まる札幌競馬の開幕週の観戦旅行にも使え、おトクである。
特急は青森・函館間以外は料金を追加しても乗れない「北海道＆東日本パス」だが、急行なら料金を追加すれば乗車券部分として使えるというのがミソで、札幌→釧路間で７月２日に運転される臨時急行「狩勝」や２０日に運転される臨時夜行急行「まりも」に乗るのにも使えるのも好都合である。
７月１５日観戦分は「３連休おでかけパス（普通列車用）」を使えばもうちょっと安くすることもできるが、臨時急行「狩勝」と「まりも」に乗るのには別のきっぷを用意しなければならないし、ずいぶん頭を使ったぜ。
その次の週からの札幌競馬場往復には、「青春18きっぷ」２組で十分であろう。
ともかく、今日から函館競馬が開幕するが、今週だけは行かずに来週から札幌競馬が終わるまで11週続けて競馬観戦旅行する予定である。
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