mixiユーザー(id:64170)

2012年03月28日00:41

236 view

ファルカネリの警告 by OSHO

          OSHO『隠された神秘』第三の眼の神秘学

 1924年、ドイツに原子力科学の研究のためのセンターが設立された。ある朝、突然、ファルカネリと名乗る何者かが協会にやって来て、センターの当局者に手書きのメッセージを手渡した。その手紙に彼はこう書いていた。「私をはじめ数名の者は、原子力科学に関する確かな事実を知っている。そしてその知識に基づいてあなたがたに警告する。原子力の研究を続けてはならない。なぜなら私たちの文明以前に、多くの文明が爆発的な原子エネルギーによって自滅してきたからだ。これ以上の研究はやめたほうがいい」。その後、賢明に書き手が捜されたが、見つけられなかった。

 1940年、ドイツのたいへん優れた科学者ハイゼンベルクは、原子エネルギーの開発に取り組んでいた。再びファルカネリという同じ人物が彼の家にやって来て、使用人にメモを手渡すと立ち去った。そのメモには同じメッセージが記されており、またもやその書き手はつきとめられなかった。

 1945年、ヒロシマに原子爆弾が投下されると、原子爆弾の製造に手を貸した12人の科学者全員のところに、ファルカネリから同じ手紙が届いた。その手紙は、研究の進展を止めるのは今も遅過ぎはしない、さもなければ破壊への最初の一歩が踏み出されたのだから、最後の一歩も遠くはないと告げていた。アメリカのもっとも優れた原子力科学者であり、原子爆弾の製造にも大きく貢献したオッペンハイマーは、この手紙を受け取るとすぐに原子力委員会を辞任し、「われわれは罪を犯した」という声明を発表した。だが、今回もファルカネリはつきとめられなかった。ファルカネリの言ったことは、まさしくありえることだ。初期の文明は確かに原子力を弄び、本当に自滅したのだ。

 インドでは、マハーバーラタの戦いのころに原子エネルギーを弄び、人々は自滅してしまった。子どもは青年になり、父親と同じ過ちを犯す――これが現状だ。今では年老いた父親が、子どもにやめなさいと警告する――彼自身のときも、彼の父親が警告した。若い世代は、いつしか年を取った世代に警告されるが、若い時にはそのような過ちが犯されるものだ。文明も同じ段階をたどり、過去の文明と同じ過ちを犯して滅びる。文明もまた、子ども時代や青年期を経て、やがて年老いて滅んでいく。



19 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2012年03月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031