ありきたりな感想かもしれないですが、
見学実習の初日は、
¨知識や理論として学んだことを、実感する日¨
でした。
例えば、
『安静時の心拍数が1分間に100回を越えるようなら、運動療法はすべきでない』
なんて基準があります。
これを授業で聞いた時、
『……そりゃあ、しんどい状態だろうから運動したら危ないんだろう』
……というくらいが僕の認識でした。
もっと心拍数が上がったら危険だろう、
とか。
安静時でそんな心拍数だったら、
そもそも体を動かせるような筋力or体力……心肺能力もないんじゃないの?
……みたいな。
なんとなく論理的に考えてみて、
分かったような気になっていたわけです。
実習に行って分かったことは、
安静時に心拍数が1分間に100回いっちゃう状態
が、どんな状態なのか。
その患者さんをリアルに想像できていなかった、自分を知ったわけです。
そして、
沢山あるであろうケースのうちの、ほんの数例を見た、と。
素人に毛が生えたくらいの観察眼ですから、
先生の指摘を受けて気付くことばかりです。
その息づかい。
呼吸の様子……胸がどれくらい動くとか(あまり上手く動かせない方が多いです)、
タンが絡んで苦しいとか、
一生懸命に胸を持ち上げて呼吸してるもんだから、
体が痩せほそってるのに首の筋肉が張っている、とか。
心拍数、
血圧、
血中の酸素濃度。
患者さんが今、どれだけ厳しい状態かを常に確認する。
ただ体を起こすだけ
その状態でいるだけで
どれだけ大変なのか。
人はみんな違う。
同じ人でも病気や怪我、体の鈍り具合といったもので、変わってくる。
そいつを、
心拍数などの客観的データや観察によって見分け、
目指す生活スタイルに向けた処置が何かできないか、考える。
強張った筋肉をほぐして、
関節を動かす。
そんな治療の裏にも、患者さんによって色んな目的があって、
その目的に最善だと考えたやり方で、やっている。
午前中に2人の先生について4件。
午後は3人の先生について、5件+打ち合わせ(聴かせて頂くだけ)が1件。
上記のような、
車椅子も厳しいという患者さんも居らっしゃれば、
歩く練習ガンガンやっちゃう方まで……内容も様々。
……知恵熱が出そうです(笑)
でも、本当に凄い勉強になる。
見学でこれだから、
患者さんの評価や治療をする実習は、そりゃ痩せるだろうよ。
体力付けとかんとヤバいっすね
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