mixiユーザー(id:7106525)

2011年10月09日10:19

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C・ブラックリッジ『ヴァギナ 女性器の文化史』

非常に面白かった。どのページも「へぇー、初めて知った」というものばかりだった。

どれにしようか迷うが、一つだけ引用しよう。
(204ページ)
---- [start] quotation ----
人間も含めた哺乳類のヴァギナにも選別能力がある。(中略)受精は複雑で狂いの起きやすいプロセスで、研究が重ねられるにつれ、メスの生殖器の助けなしに精子の選別が行われたときの受精は、実に簡単に失敗に終わることが多いことがわかってきた。

ここに警告がある。科学はヴァギナが受動的な入れ物であるという考えを深く信じすぎている。精子を選別し「適切な」精子を輸送するという生殖器の特別な役割を無視することで、生物学上のさまざまな問題が生まれているのかもしれない。人間の健康も損なわれることになるのかもしれない。
---- [ end ] quotation ----

やっぱり、女性は偉大だよ。畏怖すべき存在だ。

人工授精なんて、危険極まりないと俺は思う。



追伸:この本、ハードカバーで売りに出てた時、三省堂で見つけて「買いたいなぁ」と思ったんだけど、高いからやめた。ある本を買いたくて三省堂に行った時、文庫版になったこの本をそばに見つけた。偶然だろうけど、運命的なものを感じた。


Amazon.co.jp: ヴァギナ 女性器の文化史 (河出文庫): キャサリン・ブラックリッジ, 藤田 真利子: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4309463517

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