mixiユーザー(id:20270607)

2011年09月08日23:45

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もう十年。

NYの同時多発テロから、もう10年にもなるのか。
身元の確認できない犠牲者がまだよ4割は身元不明なままなのだと。
(今、テレビニュースでやってる)。

「あの日」、私は当時付き合っていた彼氏から電話で初めて知らされた。
テレビをあまり見ない生活だったので、本当に夜まで何も知らなかった。

1ヶ月後に急逝する父は、くいいるようにテレビを見ていた。
風呂からあがったハハは「まー、おとうさん、めずらしい。映画なんかみて」と思ったそうな。(どんな家庭じゃ)

「NYの9.11」も「日本の3.11」も、テレビ越しに見る光景は、本当に現実のこととは思えなくて、ハハと同じく「映画?」というのが正直で一番シンプルな感想だった。
「同じ空気を吸っている、同じ地球の上で起こっている現実のこと」だとはにわかには信じられなかった。

東日本大震災も行方不明の方がまだまだたくさんいる。
家族や大切な人の遺体を見ることなく「亡くなりました」と知らされたところで、それがどれだけ「信じがたいこと」なのか、ワタシには想像することしかできない。

遺体になった父を、儀式にのっとって送ることができたワタシでも「ホントはどこかで生きてるんとちゃうの?」といまだに思うもん。
それでも、自身の目で大切な人の遺体を見、見送ることで理性は納得しようとする。ムリにでも納得することを突きつけられる。

一人でもたくさんの人が、大切な人の下に戻れるように。
生きている人が気持ちにけじめをつけられるように。
そしてなにより、そんな亡くなり方をすることがないように。

いくら泣いてもそのうちにお腹はすくし、トイレにも行きたくなるし、眠くもなる。
残されたものはそれを乗り越えて生きていくしか仕方がないのだ。
そういう強さは人間にちゃんと備わっているのだ。


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