ある出来事が故意によるものなのか過失によるものなのかの判断に悩むケースは、しばしば起こり得ます。
さて、昔から「木を隠すには森の中」と言います。木が森の中にあった場合、それが「過失で紛れた」のか「故意に隠した」のか両方の可能性が考えられます。その木に注目していなかった人は「過失で紛れた」と推定しやすく、注目していた人は「故意に隠した」と推定しやすいです。
推定が正しいか否かを検証するには、想像と確認が必要です。例えば「もし故意であるならば、別のあの木も隠されているはずだ」や「もし過失であるならば、別のあの木は隠されてないはずだ」のように仮説を立て、それを確認するのです。
それでも、検証が十分であるとは限りません。事実が予想の上を行くことも下を行くこともあります。
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