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2010年08月14日11:07

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半藤一利『昭和史 戦後篇 1945-1989』

色々あって不安定な最中だったので、だらだらと断続的に読んでたが面白かった。勉強になりました。

付録の講演録「こぼればなし 昭和天皇・マッカーサー会談秘話」から引用。

599〜600ページ
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*二人の会談を知ることの意味

(前略)これは現在わかっている範囲において、天皇とマッカーサーの十一回の会話、話し合いにおいて戦後日本がいかにしてつくられてきたかを物語るひとつの事実、ストーリーであるわけです。

これを憲法違反だとかどうだとか言うよりも何よりも、戦後日本をつくるとき、あまりにも私たち日本人は無知で、ためにいろいろなことがわからないままに今日に至ってしまいました。そしていまは、戦後日本は押しつけられてつくられたのだと珍なる議論がかまびすしいときです。そのとき両国のトップによる、それこそサミットともいえる会談がこのような形で行われていた事実を知ることは、必ずしもむだではないと思います。それが正しかったか正しくなかったかは皆さん方一人ひとりがお考えいただきたいと思います。

とにかくこのようにして日本という国が、つまり占領下の戦後日本が作られてきたのです。(後略)
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そして、「平凡社ライブラリー版 あとがき」から引用。
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(前略)何とも情けない国をつくってしまったものよ、と老骨は嘆き節を口ずさんでいる。何時、何処で、どう間違ったものか。(略)私たち昭和戦前と戦後の日本人は、建国以来初めて体験した“国家敗亡”という大断絶に直面し、それをいかにして乗り越えるか、という大いなる命題を解くことに、ことによったら、躓いてしまったのではないか。そういう思いがしているのである。その理由の一つとして、歴史始まって以来初の国家敗亡の衝撃、それにともなう物資欠乏による生活難などで、命題に真剣に向き合う意欲も気力も胆力も喪失していたことが挙げられようか。
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御意。耳が痛い。

「生きてりゃ幸せ。除け者だって、どうにかなるさ」が最近の俺の心境。だって、みんな自分のことがかわいいんだ。真剣に向き合ってくれる人なんていないよ。俺もうんざりした。俺も含めて、誰もかれも本当に情けない。


大丈夫さ[2007年06月09日]
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=459950721&owner_id=7106525
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心を開いて話し合おうと
心の狭い奴が言う
みんな嘘しか言わなくなる
本当のことが見えなくなる

純粋な心を
笑われても気にしないで
はにかんだ君の笑顔が
本当に嬉しかった

大丈夫さ なるようになるさ
俺は大丈夫さ
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今日は日本が無条件降伏した日だ。

8月14日 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/8%E6%9C%8814%E6%97%A5
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1945年 - 第二次世界大戦: 最後の御前会議でポツダム宣言受諾を再確認し、無条件降伏を決定。
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Amazon.co.jp: 昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー): 半藤 一利: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4582766722/


半藤一利『昭和史 1926-1945』[2010年05月02日]
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1476457039&owner_id=7106525
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