「ダライラマ」 を検索するとどうなるか?
■ 百度 (パイトゥ)
达赖喇嘛 …… 564件
达赖喇嘛 …… 2,390,000件
天安门事件 …… 1,290件
天安门事件 …… 13,600件
■ Yahoo! China (中国雅虎)
达赖喇嘛 …… 8,570件
天安门事件 …… 566件
■ Google China (谷歌中国)
达赖喇嘛 …… 1,510,000件
天安门事件 …… 500,000件
■ Google Hong Kong
达赖喇嘛 …… 1,520,000件
天安門事件 …… 500,000件
■ Google Taiwan
达赖喇嘛 …… 1,510,000件
天安門事件 …… 499,000件
連日、報道されている Google China ウンヌンは、中国人にとってのモンダイなんすね。日本から検索する場合は、カンケーないらしい。
実は、中国における検索サイトのシェアは、Google 20%程度なんすね。75%を占めるのは、
百度 Baidu 「パイトゥ」
という検索サイトです。
アッシは、中国について検索するときは Yahoo! China を使ってるんですが。
…………………………
日本から検索する場合、Google の 「中国版、香港版、台湾版」 は、ほとんど結果が同じです。上で見るとおり。
上の結果がナニを意味するか、わかりやすいように、結果にバイアスがかからない、たとえば、「章子怡」 (チャン・ツーイー) で調べてみましょうか。
■ 百度 (パイトゥ)
章子怡 …… 40,100,000件
■ Yahoo! China (中国雅虎)
章子怡 …… 36,300,712件
■ Google China (谷歌中国)
章子怡 …… 20,700,000件
■ Google Hong Kong
章子怡 …… 21,900,000件
■ Google Taiwan
章子怡 …… 21,600,000件
どうすか。検閲に関係ない分野では、中国国内の検索サイトのほうがヒット件数が多い。とりわけ、画像検索では、これ以上の差が出ます。
Yahoo! China は、実質的に、中国のインターネット商取引仲介業で急成長した
阿里巴巴 (アリババ)
という杭州の企業が運営しています。はたして、まさに、「ダライ・ラマ」、「天安門事件」 はヒット件数がきわめて少ない。つまり、アリババは中国政府に大いに協力的である、ということでしょう。
中国人の 3/4 が使うとされる 「百度」 ですが、上には、結果を2通り示しました。これがよくわからない。
上段 …… 百度 日本版
下段 …… 百度 中国版
「よくわからない」 というのは、「百度 日本版」 はあきらかに検閲されているんですね。「ダライラマ」 が 564件に、「天安門事件」 が 1,290件。
ところが、そこからが 「???」 なんす。
「百度 中国版」 で 「ダライラマ」 を検索すると 239万件
同じく、「天安門事件」 は 13,600件
Google 日本で、「ダライラマ」 を検索すると、221,000件です。
日本から検索する 「百度 中国版」 の 「ダライラマ」 には検閲がない
ようです。それなのに、
日本から検索する 「百度 中国版」 の 「天安門事件」 には検閲がある
らしい。Google 日本版の 「天安門事件」 のヒット数は 412,000件であり、13,600件は、ほとんどの記事が検閲に引っかかっている、ということを示します。
ここが 「???」 なワケです。中国政府は、
中国国内向けと、中国国外向けについて、
異なる検閲基準を設けているのかいな?
ということなんですね。つまり、「ダライラマ」 についてなら、ナンでも国外に情報を流していいが、「天安門事件」 についての中国国内の情報を国外には流さない、ということなのかしらん?と。
確かに、その傾向は、Yahoo! China にも見えていて、「天安門事件」 のヒット数は、「ダライラマ」 の 1/10 以下ですわいな。
…………………………
Google Japan から、直接、「百度 中国版」 に入ることはできません。つまり、Google Japan で 「百度」 と検索すると、
必ず、「百度 日本版」 に送られてしまう
からです。Google China とか、Yahoo! China から 「百度」 と検索すると、「百度 中国版」 に入ることができます。
ログインしてコメントを確認・投稿する