名札は、コミュニケーションを図るのに有用な道具です。しかるに昨今は、犯罪予防という理由で学校外での名札着用を禁止する動きも少なくありません。
果たして、「セキュリティ向上による犯罪の予防」と「コミュニケーション低減による犯罪の誘発」とを天秤に掛けたらどちらが大きいものでしょう。例えば、「あのときに知り合いになれていたら、あんなことにはならなかった」というようなことがあったかもしれません。考え方としては、「犯罪発生数を10件ほど予防できること」と「犯罪発生率を0.01%ほど上昇させること」とを比較すればいいと思います(なお。これらの数字に根拠はありません)。
前者は誰の目にも分かりやすい効果で、後者はなかなか分かりにくい効果です。そのために、前者だけが論じられてしまうことが多いように思います。
まあ、それでも前者の効果のほうが大きいのかもしれませんが。
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