大学の不妊外来にいたころ。こういう事件が起きると、その日に来た患者さんのだれかが必ず言った。「赤ちゃんが捨てられてすぐにわたしが通れば拾ったのに、大事に育てたのに。」いつ捨てるか言っておいてもらえたら、とか、わたしの家の前に捨ててもらったら
もし自分の患者さんだったらこういうだろうな、と思った。だって圧倒的に妊娠しやすい30代で妊娠しない人が40代に入ったらますます妊娠しないから。100%しないとまでは言わないけど確率的にがくーっと落ちる。体力も落ちるので注射や採卵による疲労含
この記事に対して殺人医者だの医者にはクズが多いだの、あまりにもひどい日記やつぶやきばかりでいやになります。医療は相手の体への負担を伴うものです。話だけ聞いて治る病気はありません。薬には副作用あるかもしれない、注射したら神経損傷するかもしれな
名古屋市立大学産婦人科がアンケートをとった。対象は未婚女性、平均年齢25歳。まあこの「平均」ってのがくせものなんだが一応おいとく。とにかく未婚女性へのアンケートですよ。「あなた自身は何歳まで自然に妊娠できると思いますか」に対する答えで、37
誰かに言われたから生むなんて絶対にできないと思う。自分自身でこどもがほしいと思っていなければ、妊娠10か月なんか乗り切れないし、分娩時のつらさ(経膣だろうが帝王切開だろうが)に耐えるなんてできない。その意味では子宮を貸す「代理母」ビジネスを
ゆっくりゆっくりききますよ。体の末端から麻痺して動かなくなりはじめ(しびれはマヒの前段階)最後に心臓や肺に到達します。毒の量が少ないなど運が良ければ末端で終わるかもしれませんが、胸の筋肉まで及べば呼吸ができなくなってそのまんま。店で食べたと
不妊で命を落とすことって、まあ絶望して自殺するとかでもない限りないけども、妊娠過程の疾病や分娩そのもんで命を落とす場合はまだまだ存在します。どの妊娠どの分娩がいきなり命がけになるかは今の医学では予想不可能。少なくても100%の予想は不可能。
むかーし読んだことがあります。北大路魯山人の本だったかな。遊郭でお泊りすると翌朝は朝寝坊が当たり前。起きると相方さんが面倒を見て洗面歯磨き。すると「朝ごはん」が運ばれてきて、これが「錦木」(にしきぎ)と呼ばれているもんで、中身は「「いいわさ
ながーいめんどくさーい文章をダウンロードして読みました。そしたら、H27年の時点で明らかに供給医師数が必要医師数を上回っています。つまり去年ですでに「医師過剰」ってこった。え?いったいどこで医師が過剰なの?足りないからこそ東北地方に今日まさに
HIV感染より、B型肝炎感染者のほうが多いと思います、医療者は。医療行為で感染することもあるけれどもB型肝炎はHIV感染と似ていて、血液を介する感染(輸血とか)性行為など体液を介する感染母子感染があるのです。B型肝炎のキャリアも全部やめてもらってい
ワクチンも薬ですから副作用があります。人体に対する害が少ない、感染した細菌やがん細胞に対しての毒性が強い、そういう「毒」を「薬」と呼ぶのです。子宮頸がんワクチンの副作用がない、とはいいません。医療的な補償は必要です。でも、薬を作った会社や採
薬はほんらい「毒」です。人体には強い毒として働かないが、感染した細菌やがん細胞に毒として働く、これが薬の仕組みです。人体に対して毒の影響が出てしまうこともあります。毒の影響が強くても、「治る」人間のほうが多い場合には「毒」でなく「薬」として
鎮痛剤は一般的には胃腸障害を起こしやすいし、胃腸障害が進行すると胃や腸の潰瘍を起こすことがあります。潰瘍ある状態で使い続けるとかならず潰瘍は悪化して広がり深くなり、運が悪いと胃腸に穴があいたり、潰瘍部分がひきつれて閉塞を起こしたりしかねませ
その昔「国民病」とまで言われた結核で各種文学作品にも「恋する少女が結核で命を落とす」パターンが描かれたくらいですが、日本人の栄養状態改善にともなってどんどん感染者が減少しましたよ。でーも、ゼロじゃないんだな。看護師とか医師もそうだけど、土方
2年くらい前にウチに基礎体温のタイミングチェックに来てた患者さん。半年くらい通院したあと来なくなり、つい最近、妊娠成立して受診した。紹介状には知り合いの不妊症専門クリニックの名前あり。「夫の精子検査もしなきゃダメだよ」とは言っていたけど、近
人の体を切るんですもん、麻酔して神経麻痺させるんですもん。100%うまくいく、何も事故が起きない、なんていえるわけないじゃないですか。ピアニストでどうしても手が大事なら手術受けなきゃよかったんじゃないですか?もちろん極論ですけどね。何の手術
報道の仕方もよくないけど、裁判長の言い方もかなりまずい。でも判決をちゃんと読むと、実は「津波が予見できた」かどうかが判決のポイントじゃないんだね。だって学校に残っていても体育館で亡くなっている人が十人以上いて、こっちに関しては賠償金請求は棄
性同一性障害ってのは、肉体上の性別と心の性別が違う人たちのこと。同性愛というのは自分と「肉体上の性別が同一」な人を愛する人たちのこと。同性愛の方々は必ずしも性同一性障害ではありません。自分が女性であることは別に問題ないけど女性しか好きになら
ちょっと調べればすぐにわかるんですがね。プロミンというハンセン病の最初の治療薬が発見されたのは1941年。もちろんそれがすぐに世界中に広まるわけではないけれど、1956年には「ハンセン病患者の隔離をやめて自宅から通院治療にしましょう!」とい
発症からインフルエンザ脳症までの道筋がすごく短いことがあって、熱が出た、インフルエンザかな、じゃあ受診してタミフルもらって、とか病院の受付待っている間にけいれんはじまったり、病院に行くしたくしている間に意識不明になったりすることも決してあり
ちょっと調べるとわかるんですけどね。江戸時代、みんなと違うお化粧をしたい、と思う女心は同じ。唇に「すみ」(お習字で使うやつ、当時はふつうの生活道具)を塗ってから紅を、という化粧法がありました。「黒リップ」も黒い色を見せるのでなく上に重ねた口
日本じゃあまり目立たないでですけどね。インフルエンザにかかって脳症だので命を落とす可能性って老人、乳幼児、妊婦っていうのが世界の常識です。日本はダレでも気軽に高度な医療を受けれるのですが、それでも急激発症のインフルエンザ脳症ではまったく手の
他人から臓器をもらうってことはやはり大変なこと。くれる人がいてこそ、ってのがまず基本です。「臓器提供する」と一度言ったんだから何から何までもらえるものはもらう、ってのはちょっと違うよね。まあそれはいいとして、子宮です。なくても死なない。生ま
まず自分は産婦人科医です。妊娠出産は命がけです。妊娠初期でも子宮外妊娠で命を落としたり、ひどいつわりで生命が危険になることあり。妊娠経過でも、突然の大出血や、子宮口が開いてしまって長期入院など、「自分のからだは元気なのに」こどものために何も
人生にはいろいろな選択肢がありますが、といったうえで「こどもを生み育てることもとても大事な人間の仕事であることを理解してほしい」ともしこの校長が言っていたら少なくてもわたくしは「そうだね」と思ったと思います。「最も大切」と言い切ったことがど
やってみたらわかるんだがなー。大病院勤務のときはまあ、楽、だと思わないわけでもなかったけど、産婦人科だから夜中呼び出し当たり前、酒飲んでてもタクシーで行くし、(酒飲んで手術するのか?という非難はカンベン!だって手術しないと死ぬし。)お産当番
日本で「障害が原因で不妊手術」が一番おおっぴらにしかも最近まで堂々と行われていたのはハンセン氏病施設においてではないでしょうか。不妊手術は産婦人科医しかできませんし、精神障害の方々をおおぜい手術するのは大変です。内服している薬の関係で麻酔が
「最も」大切なんでしょうか?あなたさまがそう思っていることはそうでしょうけど、社会全体でもそうなんでしょうか?女性自身が「こどもをふたり以上生むことはもっとも大切」とたとえ思ったとして、周囲も全員そう思って、ふたり以上生んだ女性、もしくは生
被災地ではあの震災で家を無くした、家族を亡くした方々がたくさんいます。だから話すことができない。自分と同じ思いを相手もしているかもしれない、と思えば、自分より大変な人かもしれないと思えば、言えない。でも言わないでいると心の傷はいつまでも治ら
この記事に対して「再婚禁止期間もうけないで全例DNA鑑定でいいんじゃないの?」という意見がけっこう目立ちますので書いておきます。それでもいいと思いますけどね。かかるお金と手間がね。採血必要、しかも自分と子供と、父親と考えられる人間の3人分。で