桜の咲いて、散る季節は。雪の舞う季節に、よく似てる。白く、淡く.舞い落ちる。蓼食う虫。美佐子は。別れるなら、春がいいわね。って、言ってたろ。雪でも、桜でも、海でも、紅葉でも。関係ないよ。別れて。また、会えばいい。重ねたら、一度でも。忘れられ
風が蹴散らす。咲く前の桜を。俺は、君とそんな未熟な散った桜のはなびらを一緒に見たくて地団駄を踏む。きみとならなんでも見たいよ。キスして、抱きしめてひとつになったら。奥の奥まで。一緒になれたら。すごくひとつだから。桜の花びらを写メで撮って。き
桜の花びら両の手で、つかまえるように。雪の結晶両の瞳で、焼きつけるように。ふわふわと淡くきれいな桜色で、冷たく雪色に。出会って過ごし重ねて、砕けて。何回、目黒川のほとり歩いたかな。今もこの右手は忘れ物をしたみたいに。あの子の手のひらを覚えて
あのとき。あの子は少し笑って花の咲く季節みたいって言う。その指先は僕の頬を伝った。原っぱに、寝転んで青みたいな空を見てる。ずいぶん前の記憶なのに温もりみたいな、何かが残る。どこに?頬に。心に。夜の海辺はさざなみの音だけ聞こえてたけど。今は、
雪が降り出した。街も白くなる。僕は、ガラス越しに細い通りの街灯を眺め。あの日を思い出す。君をすきになって僕の部屋まで誘った。あの街灯の下。白い雪が舞って、君は。そんなことばかりしてるんでしょって。だから、僕は。君の手を取り。左胸の上に当てた
残り香。きみの。のこりギュ。きみの。抱きしめて香りが離れない。きみは、ちょギュしないとって言う。2人はなかなかに、会えないから。ギュを貯める。もっとずっといつまでも。抱きしめていたいのに。
冬。雨が降ったら雪にならないかなぁって、いつも思う。冷たい雨に濡れて身体の芯まで冷やし凍えるのなら。綺麗な白いあの結晶がいい。きみのいない、この隣。気持ちはずぶ濡れて心の芯まで侵される。心の温度は何℃だろう。摂氏零度でなくても、雪は降るらし
待ち合わせで会えない、きみ。よく晴れた日の海の見える駅。どこにいるの?ってきみに聞く。探してみて、ときみは言う。それだけで会えたならきっと運命、だって言う。それだけで会えたら必ず運命、って僕は思う。色々が滅びたらずっと2人で、いられるかな。
眠れない夜に僕はひつじではなく、きみを想う。大人になったらもっと、もっと。強くなれると思っていたのに。互いの深い部分まで迷い込み。傷つけあって、慰めて。また、傷つけて。繰り返し。弱さには、客観もなくずっと一人きりの基準で何処へも行けないのに
でも、何度でも。同じ人でも。そうでなくても。また、恋に落ちて。寒い冬の部屋。ベッドの中のように。足を絡めあい温めあうように。心に触れたくて。絡みあわせてしまう。なんでだろうなぁ。。でも、本当のすきなんだよ。いつだって。