mixiユーザー(id:64281220)
日記一覧
- ペテンと「自転車」と志賀直哉
- 2018年08月30日14:32
いま手に入る新潮文庫、岩波文庫には見当たらない志賀作品4編を、『ちくま日本文学021 志賀直哉』で読んだ。その一つ、「自転車」は晩年の作品である。十代の志賀直哉が自転車にハマって、東京中の坂の登り降り、千葉や横浜への遠乗り、往来での競争、曲乗り
- 霧の蓼科山と赤彦の歌
- 2018年08月25日21:40
 |
 |
 |
蓼科山登山口からではなく、蓼科牧場からロープウェイで七合目登山口へ上がりたいロートルにとって、頼みとするバスの便はあまりよくない。七合目登山口までクルマで行く人が多いせいもあるのだろうか。半世紀以上も昔のことであるが、深田久弥は蓼科牧場の「
- 内村鑑三と志賀直哉、中里介山、南原繁
- 2018年08月22日14:15
志賀直哉は「内村鑑三先生の憶い出」（高橋英夫編『志賀直哉随筆集』岩波文庫）に「私はこの夏の講習会から七年余り先生に接して来た」として、その頃、内村鑑三のもとに集った多士済々を列記している。明治34（1901）年（18歳）夏から明治40（1907）年（24歳
- 「イサム・ノグチー彫刻から身体・庭へー」展と萬來舎
- 2018年08月18日15:16
 |
 |
近くの東京オペラシティ アートギャラリーで「イサム・ノグチー彫刻から身体・庭へ」展を開催していた。おぼろげながら郷里の瀬戸内と石の庭を結びつけて好ましさを感じ、イサム・ノグチの名前に近しさをおぼえていた由縁で、ちょっと覗いて見ようと思った。
- 芥川作品を評した志賀直哉の「気質」
- 2018年08月16日19:16
「芥川君とは七年間に七度しか会った事がなく、手紙の往復も三、四度あったか、なかったか、まだ友とは言えない関係だったが、互いに好意は持ち合っていた」と、『志賀直哉随筆集』（高橋英夫編、岩波文庫）の第�絃蓮匯嬪Р鸛曄咾痢峽３櫃砲董竺�川君のことー
- 「涯テノ詩聲 詩人 吉増剛造展」を観て
- 2018年08月15日19:49
 |
 |
今は亡き友人の写真家・浦充伸から、駆け出し編集者の頃、天才的詩人と若き吉増剛造を紹介されたのだったが、その後、お付き合いを深めることは出来なかった。そんな苦い懐かしさもあって、一昨年の「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」（東京国立近代美術館）に
- 志賀直哉「閑人妄語」が説く「マンモスの牙」
- 2018年08月10日20:06
いつの間にか出来ていたわが志賀直哉のイメージは、高橋英夫編『志賀直哉随筆集』（岩波文庫）の第�蕎蓮卻験悗砲弔い董咾砲�さめられた「閑人妄語ー『世界』の「私の信条」のためにー」によって打ち砕かれた。というのも、「奈良に行って、法華堂で、沢山ある
- 志賀直哉「盲亀浮木」の問いかけ
- 2018年08月08日19:03
高橋英夫編『志賀直哉随筆集』（岩波文庫）に「盲亀浮木」と題する一文がある。もともと「盲亀浮木」とは雑阿含経巻十五にある譬えで、法華経妙荘厳王本事品第二十七には、「仏に値いたてまつることを得ること難きこと、優曇波羅の華の如く、又、一眼の亀の、
- 榛名山の烏帽子岳・鬢櫛山に立って
- 2018年08月07日20:11
 |
 |
 |
榛名富士はロープウェイでほぼ山頂まで行けるので、歩いて登る気力がどうも出てこない。で、烏帽子岳から鬢櫛山を歩くことにした。ロウコツに鞭打ってたどり着いた烏帽子岳の山頂は、あたり一面笹に覆われ、周りを樹木に囲まれて、残念ながら山頂からの眺望は
