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日記一覧
- 広瀬淡窓の私塾―富士川英郎『江戸後期の詩人たち』断章��
- 2021年07月31日15:53
広瀬淡窓が郷里へ帰り、九州の日田に開いた私塾は、「最初は成章舎、ついで桂林園、最後に咸宜（かんぎ）園と変った」が、「淡窓の温雅な人柄と高い見識を慕って従学する者が次第に多く、やがて咸宜園は江戸末期の私塾のうちで最も盛大で、最も完備したもの」
- 荷風と館柳湾―富士川英郎『江戸後期の詩人たち』断章��
- 2021年07月22日19:43
館柳湾の「独特な諧謔と諷刺の詩」に目がとまった。椀中空有転来頻翻覆誰能辨幻真請汝休誇蔵擫巧世間多少弄珠人 椀中 空有 転来頻（しき）りなり 翻覆 誰か能く幻真を辨ぜん 請う 汝 蔵擫（ぞうよう）の巧みなるを誇るを休（や）めよ 世
- 山旅の記―富士川英郎『江戸後期の詩人たち』断章��
- 2021年07月19日20:06
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安達太良山といえば、「阿多多羅山の山の上に/毎日出てゐる青い空が/智恵子のほんとの空だといふ」とうたった、高村光太郎『智恵子抄』をまずは思い浮かべるだろうか。その安達太良山に登った江戸後期の文人学者の手になる山行記があると知ってビックリした。
- 不羈の人―富士川英郎『江戸後期の詩人たち』断章��
- 2021年07月10日11:33
コロナの緊急事態宣言に逼塞しながら、富士川英郎『江戸後期の詩人たち』の〈玉池吟社の詩人たち〉篇に抽き出された、大沼枕山の一首に出会って、不意をつかれた感があった。禁奢令出城中粛 禁奢令出（い）でて 城中粛たり無復遊船簇水津 復た遊船の水津
- 詩人と文章家―富士川英郎『江戸後期の詩人たち』断章��
- 2021年07月04日11:08
富士川英郎『江戸後期の詩人たち』の〈藤井竹外と森田節斎〉は、「多士済々たる山陽門下のうちでの双璧」とされる、詩人と文章家である。「このふたりは個人的にもまた極めて親しく、悪罵を以て当時の世間に聞えていた節斎も竹外の詩を口をきわめて称揚し、竹
