ただし欧州に27年前から住んでいる私は、「時には平和を武力で勝ち取らなくてはならない」という事実も学んだ。ナチスドイツが崩壊したのは、1944年に米英連合軍が、多大な犠牲を払ってノルマンディーに上陸して「大陸反攻」を開始したからだ。あの時米
ドイツにて8月6日の広島を思う。ワシントンのスミソニアン博物館で見た、ピカピカに磨き上げられた原爆投下機「エノラ・ゲイ」に対する違和感を思い出す。犠牲者数についての説明は一言もなかった。バルト三国とポーランドの市民は、再びロシアの脅威に怯え
先日連邦政府、州政府、自動車メーカーがベルリンで開いた「ディーゼル・サミット」は、9月の選挙を意識した茶番劇だ。排ガス問題では市民の健康が重要なテーマなのに、環境団体と消費団体は参加できなかった。ドイツの政治家にとって、自動車産業は就業者の7