“木曽路はすべて山の中である。”の書き出しで知られる島崎藤村の晩年の大作「夜明け前」時は江戸湾に黒船が来航し、攘夷思想が高まる幕末の日本、しかし物語りの舞台は薩長や江戸や京都(鳥羽・伏見)ではなく、冒頭の描写にあるように木曽路(中山道)の宿
この本を読んだのはもうかれこれ20年も前の事。最近、政治家の不遜な態度やTVコメンテーターの軽薄な物言いに厭きれるばかりだが、そういえば・・・と思い出し、書棚から引っ張り出してきてもう一度読み返してみた。わが国では所謂“越後屋と悪代官”の会話の
つい最近TVやラジオのあるニュースを聞いていて、ふと思い出されたフレーズがリフレインのように繰り返し頭の中に蘇ってくる。・・・ いちは指された方角を一目見て、少しもたゆたはずに、「いえ、申した事に間違はございません」と言い放った。其目は冷かで