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日記一覧

アミの会(仮)のアンソロジー。こちらの著者は、大沢在昌さん、乙一さん、近藤史恵さん、篠田真由美さん、柴田よしきさん、新津きよみさん、福田和代さん、松村比呂美さんです。東京での初めてのひとり暮らしで出くわした、思いがけない出来事「未事故物件」

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金堂翡翠は、島根県松江市のミッション系女子中学の一年生。親友の田中紗沙羅と共に、家の近所で起きた一家殺害事件の発見者となった。この本は七編から成る短編集ですが、どれも思春期の少年少女や、大人になり切れていない大人、もしくは、どこか精神的にい

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北九州市漫画ミュージアムで12月10日まで開催予定の、竹宮惠子さんの原画´&原画展に行ってきました。どの絵も繊細で美しく、さすが竹宮さんだと今更ながら思いました。写真OKのコーナーもあり、大泉サロンの再現だったり、今の書斎の再現だったり、細

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ある日の夜、大事な物を追いかけて迷子になり歩いていると、目の前に怪しい洋館が現れた。門の前には営業中の木札がかかり、『Cafe 小夜時雨』の看板があったため、おそるおそる入り声をかけてみると、出てきたのは無愛想で神経質そうな黒髪のイケメン。

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トモローこと斉藤知朗は、それまで勤めていた小さな美術雑誌の編集部が潰れてしまったため、無職となってしまった。気落ちしながら恋人の美智子に報告すると「いいじゃん、結婚すれば」の返事。美智子の両親も、娘に仕事を辞めさせたくない方針らしく、トモロ

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πとマッキとママは、不老不死。周りの生き物が生まれては死んでいくのを横目に、どんな目に遭っても再生しては生き続けている。そんなある日、空から宇宙船が落ちてきた。出てきた人間の女性は、死にかけながらも女の赤ん坊を産み落とし、ミラと名付けて亡く

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広義の芸能人、十人の方々を題材に描かれたショートショートです。又吉直樹さんは魂を操り、藤田ニコルさんはキュウリをある物として使用し、谷原章介さんは正に大黒柱で、大原さやかさんは声を使ってリスナーに届ける物があります。とても面白かったのですが

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アミの会(仮)のアンソロジー第4弾の1つです。ヨシタケシンスケさんの絵本『りんごかもしれない』を、娘に読み聞かせているうちに、あるミスから左遷された同期の男について思いめぐらせることになった夫。小柄でセンスが微妙だったためか、イジメに遭い続

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フランスから和裁を学ぶために日本へやってきたマドレーヌは、パンクファッション好きの残念美女・華と、築八十年ほどの古民家でルームシェアをしています。そんな彼女たちの元へ、なぜか商店街の悩み事が持ち込まれます。せっかく繁盛しているのに、洋菓子店

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図書館司書で人と話す事が苦手な小穂は、子どもへの読み聞かせへの苦手意識の克服のため、朗読講座に通っている。ある時、講師の黒田先生に、いつも一緒にいる20代の4人で、親子で楽しめる朗読会をやらないか?という提案をされた。最初は渋った4人だった

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高校生探偵(?)裏染天馬が活躍する第四の物語の舞台は、図書館。電子式のナンバーロックのため、夜は人が出入りできないはずの図書館で、出勤してきた司書たちが、他殺体の男性を発見した。ご丁寧に、ダイイングメッセージ付きで。彼は、小説を書く事が好き

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ジャンル分けが困難な海外中短編が12編、収録されています。それにしても、初っ端から、とても痛々しい「麻酔」を読む破目になるとは思いませんでした。もちろん、他にも面白いものはたくさんあって、失職した夫の言うまま田舎の農場で暮らし始めた妻が、不

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奈良瑛子、三十七歳。独身、一人住まい。子どももいないし、恋人もいない。取り立てて美人というわけではない。趣味らしい趣味もない。読書や映画を見るのは好きだけど、マニアと言えるほどではない。三年前に中古の1LDKを買ったので、貯金はあまりなく、

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濱地健三郎は<心霊探偵>元漫画家志望の志摩ユリエを助手に、霊がからむ様々な事件を解決していく。ホラー作家の元に現れるようになった女の霊、女性フリーライター殺害事件容疑者の側に現れた霊、ある言葉を発すると具合が悪くなる廃屋など、様々な事件があ

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北九州市立美術館分館で開催されている原安三郎コレクション 広重ビビットに行ってきました。http://www.kmma.jp/bunkan/<六十余州名所図会>だけでも、好みの作品がたくさんあって「山城 あらし山渡月橋」「江戸 浅草市(初摺り)」「飛騨 籠わたし」「上野

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『南風吹く』森谷明子
2017年09月20日19:37

今の二年生の卒業をもって廃校となる愛媛県立越智高等学校五木分校の三年生・小市航太は、部員五人の球技部に所属しているが、彼の足首の捻挫と、二年生部員の右大腿部骨折その他の怪我のため、バスケットボールの県大会に出られない事が決定し、空っぽになっ

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新人の久瀬涼平は忘年会の幹事を任されているが、プライベートを割いてまで社内の人間と過ごしたくない彼は、不満を抱えていた。そこで出会ったのが、アッコちゃんこと黒川敦子さんだった。表題作を始め、相変わらずパワフルなアッコちゃん・・・と思いきや、

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井筒めいは高校でひどいイジメに遭い、そこを辞めて従姉弟の家<花の店にらやま>で働きながら高卒の資格を取る事にした。店は花咲小路商店街の二丁目にあり、めいの十二歳年上の花乃子さんと、双子の弟である柾にいちゃんと柊にいちゃんで営んでいる。花乃子

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以前読んでいたと思ったのですが、記憶が定かではなかったので再読。数ページで既読な事は思い出しましたが、最後まで読みました。あらすじはこちら↓http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1930774307&owner_id=16007959まず初めに登場するミケさんこと三家あきら

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航平の亡くなったおじいちゃんが書いた予言書「あくまの書」親友と忍者ごっこをしているうちに失くしてしまったリコーダーの代わりにおばあちゃんにもらった癖のあるリコーダー「グルメリコーダー」下町の若いねずみ・チュウまるの恐怖体験「メインディッシュ

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昨日、二回通して聴いたのですが、どちらかと言えば黒寄りのアルバムです。10歳の時以来のクリスマスソング「サンタクロースを待っていた」は、真っ黒な終わり方です。「旅立ちの歌」は、文字通りRPGの冒険者が旅立つ光景を歌った曲で、白いかな?「白雪

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本を全く読まない森永美月がどういうわけか、物語を現実世界で体験させてくれる会社―ディリュージョン社に採用され、天才作家と名高い手塚和志と共にエディターとして働くこととなった。初仕事は「不可能犯罪小説を体験したい」という佐々木賢一氏からの十三

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『びくびく編』は、どれも同じくらい面白いので、特に・・・というのは難しいのですが、怖いというなら「ぼくのドッペルゲンガー」「同じクラスのあいつ」「魔界階段」でしょうか?「ぼくと死神」も怖いのですが、死神が妙に笑えて主人公が死ぬように思えなく

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『雨ふる本屋』の続編。今回のルウ子は、サラと一緒にお土産を持ち、雨ふる本屋を訪ねる。しかし、お茶会も束の間、舞々子さんの遠縁の親戚・電々丸が、本屋や図書館を破壊していくミスター・ヨンダクレに襲われ、キリン林に落ちているところをホシ丸くんに助

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相野美由、十五歳。おとめ座、AB型。桜蘭学園高校一年二組。美由は、小学生の頃に従姉妹の吹くフルートに魅せられて、中学で吹奏楽部に入りフルートをやったのだが、どうしても合わず部自体も辞めてしまったという痛い思い出があった。高校では他の部に入る

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ぞくぞくする話、という事で編まれたアンソロジーのようですが、初めのうちは、それほど怖くありません。「しくしく女」は、ある意味、人(?)のいい妖精ですし、「教室のあの子」も、いい妖怪ですから。私としては「犬がわらってる」以降が、怖くなってきま

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以前、憲人が他人のゴミ屋敷の片づけを手伝っていた事を知った葉月に、「いい人」なのはいいけど、「良すぎる」と言われ、ケンカになった。一方、子供能では、後見を務める渚ちゃんのお母さんが、本番も観に来られなくなり・・・。確かに、憲人は、いい人過ぎ

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第一皇子が亡くなったため、第二皇子のニキが、イワナガヒメとコノハナサクヤヒメの元へ夫としてやって来た。表題作が一番身近な神話で親しみやすく、面白いのですが、この状況が、宇宙からの侵略者が人類を精神的にも支配するために強制するという事となると

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ホストクラブをクビになり無職となったばかりの祥介は、年の頃なら七十は超えていそうな女性が、ダンプカーの運転手に啖呵を切っているところに出くわした。喧嘩っ早いけど人情味に厚く、駄菓子と古書の店「だがしょ屋」にやって来る人々の状況に合った本を紹

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クラシック音楽にまつわる短編ミステリ集です。中でも表題作は、コンサート会場の楽屋からストラディヴァリウスをどうやって盗んだのかを、音楽に詳しく世界を股にかけるフリーター(?)が解き明かすもので、その神泉寺瞬一郎の凄さもさることながら、犯人の

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