きみの質感が不意に火を吹くぼくを淘汰するなど5秒で足りて残りの時間は傷跡を雨で濡らして何事もなかった顔で歩いていく螺旋が蠕動する踊り場の手摺りの端で手をひらひら振り払ってノイズ掻いた鼓膜に届かない罪の音色が泳いだ空見上げれば落花する先端をみ
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矢面にも立てずに陰からじめじめとそれが美徳などと思い込みながら自分の型に誰かの風味を注入して蓋をして目を瞑りぶんぶん振れば誕生するにはまだ幾らか早かった開花を見送る春をそのまま伸ばしていずれ凍結させて一周した気になる四方を囲まれて万事休すで
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