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2008年10月21日17:33

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今年は鯨は50頭!

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独立行政法人水産総合研究センター遠洋水産研究所が主幹となり組成された釧路沖鯨類捕獲調査団が実施している捕鯨が20日で終了し、総括の加藤秀弘東京海洋大学教授が、今年の釧路沖での捕鯨の結果について報告しました。

今年の釧路沖での調査捕鯨期間は9/9〜10/20の42日間(実際は、昨日は海況が悪く出港できなかったので、19日で終了)、釧路港から半径50マイル内の海域で実施し、ミンククジラの捕獲頭数は、捕獲枠の60頭に到達せず、50頭で終了したそうだ。

これは、天候に恵まれず、出港できた日は6割以下だったことが原因だったそうだ。

総発見数は、重複発見を含みミンククジラ110頭、ザトウクジラ1頭、マッコウクジラ2頭、ツチクジラ39頭、シャチ137頭。

捕獲したミンククジラの内訳は、体長3.87〜7.94m、体重0.66〜5.88tの雄32頭、雌18頭で、今年は未成熟の雄の割合が高かったそうだ(22頭)。

胃の内容物は、大部分がスケトウダラかカタクチイワシで、オキアミやスルメイカを食べていた個体もいたが、今年はサンマはほとんど出てこなかったという。

体長が小さい未成熟の個体からはスケトウダラ、大きい成熟個体からはカタクチイワシが出てくる傾向があったという。

これは、ミンククジラがサンマを食べていないのではなく、サンマの漁場が今年は釧路あたりでは沿岸近くではなく、かなり沖合いだったため、調査海域にサンマがいなかったからだと思われるとのこと。

今年は夏でもスケトウダラが豊漁だったり、釧路沖の海水温が例年より低かったようだ。

ボクの推測では、妊娠・出産に栄養を必要とする成熟雌は沖合いでサンマを食べ、追い出された未成熟のミンククジラが調査海域まで寄ってきて、泳ぐのが遅くて捕まえやすいスケトウダラを「仕方なく」食べていたのではないか、と思う。

人間で言えば、「ここは大人が食べるとこ、子供はあっち行ってなさい!」ということなんだろう。

鯨社会もなかなか大変なんだな。

面白いですね、そして何よりも、生鯨、おいしかったです。
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