「病気」の捏造・・・政治的陰謀
「成人病の真実」 近藤誠著
などで紹介されている病院や医学会における「病気捏造」の話をたくさんのところで読ませてもらって、愕然としているところです・・・・
まずは、<u>高コレステロール値</u>の問題。
この問題の専門学会である「日本動脈硬化学会」は、高コレステロール血症にともなう冠疾患の増加を重くみて、高脂血症診療ガイドラインを発表し、血中コレステロール値が２２０��/dl以上を高コレステロール血症と定めました(「動脈硬化」二五巻一頁.１９９７年)。
しかし実際には、コレステロール値は２５０前後でも全然問題なく、意図的に下げられたという。
日本の医薬品で、いま一番処方されているのはメバロチンです。コレステロール値を下げる「スタチン剤」の一種で、１９９９年の販売額は１８５０億円！ 二位がガスター(抗潰瘍剤)の７５０億円ですから、そのすごさがわかります。薬価からすると、メバロチンの服用者は年間２６０万人前後にもなる計算です。
しかし結論を先にいえば、スタチン剤はほとんどの場合無意味です。そればかりか高コレステロール血症者の大部分は、スタチン剤を服用すると死亡率が逆に高くなる可能性があり、最近、それを裏づける試験結果が報告されました・・・
つまり、コレステロール低減剤が実際には無意味有害であるにもかかわらず、薬でコレステロールをコントロールすべきでないと認めると、製薬会社は売り上げを減らし、循環器系の医院も患者が減って打撃を受ける。それだけはどうしても避けたいので、ついては医療現場とは離れた学会で基準をでっち上げておけばいい、ということでしかないというのです。
さらには３大「高」恐怖症のもう一つ、<u>高血圧</u>の基準値は日本高血圧学会が定義しているらしく、１９９９年までは高血圧の基準は最高血圧が１６０mmHg以上か、最低血圧が９５mmHg以上であるならば高血圧と診断されていたものが、２０００年より最高血圧が１４０mmHg以上か、最低血圧が９０mmHg以上であるならば高血圧と診断されるように変わったそうで、日本人の血圧は変わらないのに、高血圧人口は１６００万人だったものが、３７００万人に急増したという。池田清彦さんいわく、「科学的事実は変わらなくても高血圧患者を増やせる政治的決定がなされた」ということのです。
そして更に、「高血圧治療指針が更に改悪された」と題し、予防の名の元に「６５歳以上血圧目標１４０に」とする新治療指針が２００４年１０月１０日付けの日経新聞に掲載された事が記されています。
「成人病の真実」目次
第１章 高血圧症「３７００万人」のからくり−基準値を変えただけで大量の「病人」が出現した
第２章 コレステロ−ル値は高くていい−高すぎると危ないが、低すぎるのはもっと危険！
第３章 糖尿病のレッテルを貼られた人へ−症状がないのに糖尿と診断されたらどうする？
第４章 脳卒中予防に脳ドック？−「異常」は確かに発見できる。だから厄介なのだ！
第５章 「医療ミス」医師につける薬はない−相次ぐ医療事故を看護婦の罪にしてはいけない
第６章 インフルエンザ脳症は薬害だった−厚生省と専門家による隠蔽のシナリオ
第７章 インフルエンザワクチンを疑え−「解熱剤は危険。だからワクチン」でいいのか？
第８章 夢の「がん新薬」を採点する−いま話題の抗がん剤３種。有望なのは一つだけ
第９章 ポリープはがんにならない−「ポリープがん化説」を一刀両断
第１０章 がんを放置したらどうなる−すべての治療を拒否した患者たちを追跡調査
第１１章 腫瘍マーカーに怯えるな−簡単便利なマーカー検診にこれだけの落とし穴
第１２章 定期健診は人を不幸にする−「基準値外なら病気」と誰もが思う。健診の罪！
「生活習慣病」と言い換えられた「成人病」は、病状が現れなければ、投薬、治療の必要などはなく、逆に投薬、治療を受ける事で薬の副作用による悪化が出る危険の方がはるかに大きい。
しかしそれを、副作用がでればそれを抑える薬を、さらに副作用がでればそれを・・・と繰り替えしていくことにより、際限のない薬害による病人と、中毒死を生み出している。
定期健診や検査をさせ、「基準値外なら病気」と診断する事により恐怖を植え付け（洗脳し）、切らなくてもよい患部を切ったり（脳動脈瘤の破裂予防のための手術等）、飲まなくてもよい薬を飲ませることで、「手術をしたからこそ、薬があるからこそ病気にならなくてすんでいる」と思い込ませ、信頼を得ているシステムが現在の予防治療なのです。
自覚症状もなにもない、まったくの健康体に対して、政治的決定のみで病人を作り出す実態に唖然とするばかり。
それは元を正せば、医者や研究機関などといった権威に我が身をゆだねすぎ、投薬、治療を絶対的に信頼する我々の無知につけ込まれた話であり、まさにそれを生み出しているのが現在の"教育"やマスメディアといえる。
「自覚症状がないのに投薬、治療を勧められた時はまずは疑いなさい」という事で、言われるがままに従うと、財産も健康もとともに奪われていく・・・という恐るべき結論が述べられているという。
精神医学とともに、まさに恐るべき実態である・・・
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もう少し・・・私たちは、今現在この世界で何が行われているかを、しっかりと見るべきであろう。
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