「横顔・真顔・ななめ顔　アルバムわが詩人たち」寺島珠雄

　こちらは只今借覧中です。


　『月刊近文』、一番上が昭和５５（1980）年１０月号（近文社）。この当時『近文』には、寺島珠雄さんが「日録抄」とともに「横顔・真顔・ななめ顔　アルバムわが詩人たち」という自ら撮った写真にその詩人との関りを綴ったページ（後ろの見返し）を連載していました。
　この号は足立巻一さん。

　≪神戸・三宮地下街の端にK亭という店がある。味覚専科の某紙に足立さんが推していたので行ってみた。三、四年前である。
　こちらのイメージとは食い違ったが（文章に魔術があった）、古本屋歩きのあとなど、時間はずれにひとりで飲み食いしながら「成果」を眺めたりするに適していることがじきにわかった。放っといてくれる店なのだ。
　『清水正一詩集』がH賞候補になった時、足立さんの意見は早くに聞いていたが、こんどの『詩学』の選考委員会経過を読むと、委員会での足立さんが、自分の意見を守りながら他に対立しなかったらしいことに深い感じを誘われた。写真はその清水詩集刊行直後の内輪な集り七九年十一月のもの。≫
　ここに出てくる『詩学』は読んでみたいと思って少し調べますとhttp://prizesworld.com/prizes/poetry/mrhs.htm#list030、第３０回H氏賞の選評が掲載されたのは１９８０年６月号で、この時の受賞は『純粋病』一色真理であったようです。これはまた街の草さんにおじゃまして探さないといけません。