今日は滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホールへ行き、立響定期を聴きました。
今回は是非聴きたい曲が入っていまして遠路はるばる赴きました。
�．侫薀鵐帖Ε轡紂璽戰襯�(1797〜1828)作曲
ロザムンデ序曲Ｄ644
戯曲「キプロスの女王ロザムンデ」の為の序曲である筈が、そうではなくて劇音楽「魔法の竪琴」
の為の序曲として1820年に作曲され、転用された、と指揮台に立った学生指揮者竹内智哉さん
が曲目紹介している。
ハ短調の重苦しい始まりから一転して明るくなってハ長調で終わる。
まるで「運命」のような劇的な音楽である。劇音楽だから劇的に決まっているが。
連日のシューベルトであるが、こんな作品もあるのか、と思った。
２．ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770〜1827)作曲
ピアノ協奏曲第３番ハ短調Ｏｐ．37
ピアノ：中橋健太郎左衛門
本曲から阪 哲朗さんが指揮。立響定期では中橋さんが鍵盤楽器奏者として登場しているが、
私はソロを聴くのは初めてで、興味を持っていた。しかも曲目がベートーヴェンのピアノ協奏曲で
行かなくては、と思った。加えて去年の115回定期で阪さんがベト７を振っているが、
それを聞き逃した。
当劇場はスタンウェイを持っており、３ヶ月前に聴く機会があって、出て来てくれたら良いな、と
思っていたら、出て来てくれた。
演奏は通奏低音的、即興的であった。どうやらカデンツァを持ち込んだらしい。
ベートーヴェンよりもリストに近い雰囲気であったから。
音響板で最初は見えなかったが阪さんがタクトを持たずに振っていた。熱演。
アンコール
ロベルト・シューマン(1810〜1856)作曲
交響的練習曲Ｏｐ．13から遺作第５番
スタンウェイの譜面台にあったのは本曲の楽譜であった。シューマンは先々月に纏まって
聴いているが、それとは異なりドビュッシーのような音楽であった。終わり方も讃美歌みたい。
ここで15分休憩。ホワイエへ出て、琵琶湖を眺める。晴天。右から左へ遊覧船が通った。
アントニン・ドヴォルザーク(1841〜1904)作曲
交響曲第６番ニ長調Ｏｐ．60
ドヴォルザークの交響曲と言えば９番「新世界より」だ、と言う短絡的思考の私には、やや盲点
の曲。形式的にはベートーヴェンの交響曲を踏襲しているけれども、第１楽章から既に
ドヴォルザークの作品である。本公演は立響の歴代コンミス勢揃いなのだけれども、ニ長調は
ヴァイオリンが、きれいに響く。特徴的なのは第３楽章スケルツォ。フリアントと副題される
３／４拍子ニ短調の楽章。フリアントとはチェコの民族舞曲である。連想させるのは
スラヴ舞曲集。プレストが指定された速さは８番を曲調は２番を思わせる。
阪さんのドヴォルザークは一昨年のドボコンに続き２曲目。
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