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昨日は、シフト勤務が連休になったという某マイミクさんが一杯やるだけのためにバイクでウチに泊まりに来た。
彼のリクエストは、旬を迎えたサンマと先週から始まった調査捕鯨のミンククジラが食べたいと言う。
そこで、せっかくだからサンマは飛び切りのサンマ、厚岸のブランド「大黒さんま」を食べにJRで厚岸まで飲みに行くことを提案。
「大黒さんま」とは、オゾン殺菌装置を搭載した厚岸漁業協同組合の所属船21隻のみが漁獲直後に船上で特大のサンマだけを選別し、紫外線殺菌冷却海水で鮮度を保った状態で発泡ケースに箱詰めされる「選ばれたサンマ」で、尻尾を持ってもピンと立つほどの鮮度の最高級のサンマである。
本数の少ない根室線の時刻に合わせて、先にまずは釧路でクジラで一杯引っ掛けに先週初クジラで一杯やりに行った居酒屋「佐良」へ。
ここであまりお腹一杯になっちゃうと厚岸でサンマが食べられなくなるから、1品を2人で分けながら食べる。
まずは何はなくとも生クジラの刺身。
1頭目の高齢のオスとは違って柔らかで霜降りで臭みもまったくなく、旨味もたっぷりのクジラだ。
おそらく餌をたっぷり食べている大人のメスだろう、めちゃめちゃ旨い。
そして、次は「佐良」オリジナルの「クジラの黄身よごし」。
ゴマ油の風味と甘いたれでユッケに似ているが、ユッケより汁気があって甘くて黄身のこってり感も加わり非常に旨い。
残ったクジラの切れ端と汁がもったいないから、ご飯をちょこっと入れてもらう。
かきまぜて食べれば甘いたれのクジラ卵掛けご飯状態である。
さて、次もクジラだ。
今度は鯨のタタキを注文。
軽く炙って氷水で締めたタタキはぽん酢でいただく。
刺身とは全然異なる色あいと味わいで、柔らかくてローストビーフのようでもあり旨い。
まだまだクジラを楽しみたいところだが、厚岸の大黒さんまが待っているから「佐良」ではこのぐらいにして、会計すると2人で4990円だった。
生クジラ料理3品でマイミクさんは生ビール→ハイボール→日本酒、ボクはハイボール2杯飲んだが、めちゃめちゃ安かったな。
満足しつつJRで厚岸へ。
釧路19:51発
↓普通(厚岸行き)
厚岸20:40着
厚岸駅から歩いて3分ほどのところにあるいつもの炉ばた「あかり」へ。
あるある、新鮮な証拠の透き通った張りのある目のピカピカの大黒サンマが(冒頭写真)。
まずは今年初めての厚岸・大黒さんまを刺身でいただく。
餌を食べ込んで身が脂で白くなっている素晴らしいサンマだ。
釧路・根室地方ではサンマの刺身は醤油に一味唐辛子で食べるのが一般的だが、厚岸ではさらに刻みねぎと合わせて食べることが多い。
厚岸以外では見掛けない食べ方だが、ねぎの風味と食感が新鮮な大黒さんまとよく合い旨い。
半分は最後にとっておき、半分だけ刺身で食べる。
したがって、この時点では「'12さんま34.5」になった。
次に出てきたのは、なめろうをアルミホイルで包んで炙った「さんが焼き」。
山芋をつなぎに入れており、滑らかで最高の酒の肴である。
「さんが焼き」はサンマ1匹分くらいあったから、これで「'12さんま35.5」になった。
いつもは1本早い列車で行って厚岸で丸々3時間飲むが、昨日は先に釧路で軽くクジラで一杯やったから厚岸で飲める時間は最終列車まで2時間もない。
「あかり」ではおでんもやっており、おでんがあるからこそできるこれもとどめに食べておきたい。
最後は半分残しておいた刺身をご飯に乗せた上から熱々のおでんのダシを掛けて「さんま茶漬け」にしてサラサラといただくのである。
大黒さんまのお茶漬けなんて贅沢過ぎるが、感動的に旨い。
これは半身分だから、これで「'12さんま36」になった。
マイミクさんは最初に刺身を全部食べちゃったから、お茶漬けの代わりにサンマを1匹フライにしてもらって食べていた。
そうこうするうち、帰りの列車の時間が迫ってきた。
会計を済ますと、新しい焼酎のボトルも入った上にマイミクさんは生ビールも1杯飲んで、お土産の焼きおにぎりも1人2個ずつついて2人で7000円だった。
大満足で釧路へ帰った。
厚岸22:37発
↓快速「ノサップ」(釧路行き)
釧路23:20着
おいしい夜であった。
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