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2012年09月14日12:14

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釧路で調査捕鯨の季節が到来、まずは1頭目の初クジラで一杯

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いよいよ釧路でミンククジラの調査捕鯨の季節が到来した。

IWC(国際捕鯨委員会)の規制対象鯨類の調査捕鯨は、国内では春の鮎川(宮城県)と秋の釧路の2ヵ所のみでミンククジラを対象に行われている。

今年も今週日曜日9日から釧路での調査捕鯨が始まり、初日にいきなり沖合5kmほどのところで1頭目のミンククジラが捕れた。

例年、調査捕鯨の時期は霧が多い時期で、出漁できる日自体が半分くらいしかなく、初日にすぐに捕れるとは幸先がいい。

捕獲したミンククジラは、学術調査をした後は解体して、「副産物」である鯨肉は市場で販売され、その収益金で調査捕鯨の経費に充てている。

今年の釧路沖でのミンククジラの調査捕鯨は、釧路港から半径50マイル(約80km)の海域内で60頭を上限に11月4日までの期間内に行われる。

一部は公益枠として捕鯨文化のある自治体のみに割り当てられることになっており、それ以外のクジラは普通に市場に流通するが、釧路市分の公益枠は2頭で、最初に捕れた1頭目のクジラは実施港の釧路に割り当てられることになっている(もう1頭は何頭目が割り当てられるのか非公表で分からない)。

また、1頭目のみ大きさや性別、年齢、胃の内容物なども報道陣に発表され、地元紙に記事も掲載される。
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したがって、1頭目が捕れた直後は確実に素性の分かるミンククジラの生肉が釧路で食えるのだ。

今年の1頭目は、ミンククジラとしては最大級、体長7.4m、重さ6.2トンという高齢のオスで、胃の内容物はかなり消化の進んだマイワシが54kg入っていたという個体である。

その1頭目のクジラは日曜日に捕獲されたから、調査の後火曜日の早朝の新富士市場で売られ鯨肉として釧路で出回り始めた。

早速、おととい水曜日、仕事を終えてから釧路のまちに「初クジラで一杯やりに」繰り出し、その初クジラを仕入れているに違いない居酒屋「佐良」へ。

ちゃんとあるある。
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毎年クジラの季節に行く店だから、マスターはボクのクジラ好きを分かってくれており、顔を見るなり開口1番「クジラ仕入れたけど良くないわ」などと言いながら、「こんなのですよ」と1切れ渡してくれた。
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噛んだときに広がる旨味がなく、脂も少なく筋ばっており、クジラ特有の臭みもあり、刺身には向かない鯨肉である。

高齢のオス、やっぱりオッサンの肉は生食には向かないな。

とりあえずお通しに出された鯛と生ワカメの和え物でハイボールを飲みながらどうするか考える(写真2)。

あまり品質の良くない鯨肉ではあるが、クジラらしいと言えばクジラらしい肉だから、生で食べるのは辞めて味を付けたり熱を通す料理でいただくことにしよう。

そこで、まずは竜田揚げにしてもらうことにした。
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子供の頃に食べていたような臭くて筋もある竜田揚げ、これはこれでクジラ好きの自分にとってはおいしい。
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1頭目は始めから高齢のオスと分かっていたから、なるほどと納得できる味だ。

次も昔ながらの生姜焼きでいただくことにする。
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噛んでも噛み切れない筋の多いクジラの生姜焼き、自分はこんなのも好きである。
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よしっ、最後も揚げちゃおう、くじらカツをぽん酢でいただく。
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餌をたっぷり食べて霜降りで、臭みもなく柔らかで旨味が広がる大人のメスではなかったが、ある意味「クジラを食っている」という実感がある大人のオスもクジラ好きにはいいじゃないか。

ハイボール3杯飲んで会計を済ますと3480円と安かった。

こんな肉でも、東京の鯨専門店で生鯨を食べたら1万円は掛かるだろう。

1度も冷凍していない生鯨をこんな値段で食べられるなんて最高である。

来週も1度は食べよう。

次はどんな生鯨に当たるか楽しみである。
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