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4月9日月曜日のオホーツク出張はクルマで行ったが、パソコントラブルで釧路出発が大幅に遅れ、12時半を過ぎてしまった。
どこかで昼飯を食べたいが、弟子屈まで行ったら14時を過ぎてしまう。
そこで、通り道の国道391号線沿いで標茶町に入ってすぐの塘路にあるパスタ屋「プレッツェモーロ」でサッと食べて行くことにした。
大体、釧路で洋食と言えば、スパカツが有名な泉屋に代表されるような鉄板スパゲティーが中心の店ばかりで、いわゆるイタメシ屋はまともな店がない。
中心都市の釧路にないのに、広大な町全体で言ってもバーテンがカクテルを飲ませてくれるバーすら1軒もないような標茶町で、集落自体数300人くらいしか住んでいないようなド田舎もいいとこ、釧路湿原観光の客しか来ないような、普通の食堂やラーメン屋すらない塘路に「プレッツェモーロ」はある。
これがどうして、東京でもやっていけるようなまともなパスタ屋なのだ。
それもそのはず、「プレッツェモーロ」のご主人は元々北海道の人ではなく、釧路湿原の大自然にぞっこん惚れ込み千葉県から移住してしまった人なのだ。
釧路湿原がなかったら「プレッツェモーロ」も移住して来ないわけで、釧路湿原のおかげで釧路地方でもちゃんとしたパスタを食べることのできる店があるというわけだ。
そんな「プレッツェモーロ」で、今回は「阿寒ポークのパスタ(コーヒーまたは紅茶付き、930円)」を注文。
「阿寒ポークのパスタ」はトマト風味かジンジャー風味が選べ、今回は生姜で食べてみる。
また、パスタは太(2mm)と細(1.6mm)が選べるが、今回は時間がないから早く茹で上がる「細」でオーダー。
5分くらいで完成。
もちろん熱した鉄板で出される釧路スタイルではない。
パスタの茹で具合もちょうどよく、適度に歯ごたえのあるアルデンテで、そこにシンプルな生姜風味の塩味の味付けがオリーブオイルと絡み合いおいしい。
そして、柔らかで臭みのない細切りの阿寒ポークがさらに味の深みを増幅させている。
あっという間に完食。
時間がない忙しい中、ものの20分くらいで食べられ、それでいて十分満足できた。
釧路市民からすれば知る人ぞ知る郊外の隠れ家的なパスタの名店である。
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