[704]
連休最終日、12日は天気が良かったので、カプチーノの屋根を外してオープンエアドライブを楽しんだ。
どこへ行くか?
よしっ、7月に誕生した新しいご当地グルメでも食べに帯広へ行こう。
十勝は国内では有数の小麦の一大産地である。
今年の2月、この小麦を使って地産地消の新しいご当地グルメを開発しよう、との発想から帯広市内のレストラン6店が集まってプロジェクトがスタートしたらしい。
十勝は小麦だけでなく、豆類も国内最大の産地でもあり、地元で生産される枝豆を使ってヘルシーなものにしよう、ということになっていったようだ。
そして、ヒロ中田北海道じゃらん編集長プロデュースのもと、12項目にわたる条件が決まり、2009年7月、帯広の新ご当地グルメ「十勝おびひろ枝豆サラダ麺」が完成したのだ。
「十勝おびひろ枝豆サラダ麺」のルールは以下の通り。
1)、正式名称は「十勝おびひろ枝豆サラダ麺」とする。一般呼称は「帯広の枝豆サラダ麺」(一般呼称まで決めなくてもいいだろう)。
2)、麺は十勝産小麦100%で作った冷製の平打ちパスタとする。平打ちパスタにしたのは、広大な十勝平野をイメージさせるため(強引だな)。
3)、十勝産の枝豆をたっぷり使う(そりゃそうだろ)。
4)、枝豆以外にも最低1種類以上は十勝産の豆を使う(それは面白い)。
5)、帯広産の長いもを生で使う(生とまで決める必要あるのか?)。
6)、そのほかの食材もなるべく十勝(帯広)産、旬のものにこだわる(それは素晴らしい)。
7)、協議会指定レシピによる特製の和風ドレッシング(十勝産大豆醤油を使用)で枝豆サラダ麺の味付けをする(そこまでこだわるのか)。
8)、各店オリジナルのつけダレを1種類用意し、3通りの食べ方を提案する。
1:枝豆サラダ麺をそのまま食べてもらう
2:枝豆サラダ麺をつけダレに浸けて食べてもらう
3:たっぷり残った枝豆につけダレをかけて食べてもらう
9)、十勝産小麦を使ったパンをつける(そこまで必要か?)。
10)、帯広ばんえい競馬から出る馬の寝わらからつくった堆肥と、清流で名高い札内川の伏流水を使い、農薬などは一切使わずに育てた帯広産マッシュルームを使ったオリジナルスープをつける(へぇ〜、そんなものまで生産されているのか)。
11)、箸とスプーンで食べてもらう(どうだっていいんじゃないか?)。
12)、価格は1000円(税込み)以内とする(妥当な線だろう)。
こんなに決まりがあるのだ。
ちょっとうさん臭い。
名前からして女性向きで、ボクはあまり興味をそそられなかった。
きっと、「食べても満足しないだろうな」と思っていたから、オープンカー走行が主目的のこの日なら「ハズレ」でもいいや、そう思って、話の種に1度食べてみるにはちょうどよかった。
格式高い北海道ホテル内にあるテラスレストラン「バード・ウォッチ・カフェ」に行って、早速「十勝おびひろ枝豆サラダ麺(950円)」を注文した。
この店の「十勝おびひろ枝豆サラダ麺」は、「やわらかい十勝産鶏むね肉に、オニオンスライス、十勝産ポテトフライをトッピング。ミニトマトに金時豆を加えたたっぷりな具材です。十勝産トマト(シシリアンルージュ)をベースに唐辛子を加えたピリ辛系。たまねぎやベーコンを入れて風味を増し、辛さの中にまろやかさをかもし出しています。十勝の豆を使った蒸しパンが楽しめます。マッシュルームスープはクリームポタージュタイプをセット」なんだそうだ。
ルールとして決められたこと以外にも地元産の食材をふんだんに使っており、言ってみれば「帯広の大地を丸ごと食べる」ようなもので、コンセプトとして素晴らしいと思う。
そして、問題は味だが、食べてみたらこれがイケるじゃないか!
トッピングされている1mm角より細いポテトフライの食感が素晴らしいアクセントになっている。
マッシュルームのスープもコクがあり、かなりおいしい。
そして、ヘルシー志向の女性向きで量は少なめだろうと思っていたが、野菜や豆がたくさん入っていてよく噛まなければ食べられない料理に仕上がっていることもあり、十分に満足できる量だった。
これ、男性も食べてみる価値大ありのご当地グルメだったな。
ただし、箸だとつるつる滑るは、つけダレは飛び散るはで、かなり食べづらい。
ログインしてコメントを確認・投稿する