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多数の医療機関の中で、どこに受診しましたら質が良い医療を受けられるかについての情報を得ることは簡単ではありません。診療のレベルや質について患者(医療消費者)が容易に入手できる情報は極めて限られています。
このような状況の中で医療を受ける必要がある時、どうしたら良いかを一緒に考えてみませんか?
質の良い医療を受けますために患者も賢い患者になりましょう。
(下記は自己体験からです)
1.症状を感じた時
何らかの症状を感じた時、簡単でも良いですからメモをしましょう。
メモの内容はいつ(何日の何時何分頃)どんな症状を感じたかです。
痛みについては、どのくらい続くのか(継続的か断続的かなど)、どのような痛みか、何かをした時に特に痛むか、などです。
信頼できるかかりつけ医がいる場合は、そこを受診しましょう。
専門家の診療を受ける必要がある場合は、かかりつけ医に紹介状を書いて頂き受けましょう。
いきなり特定機能病院の診療を受けるのは必ずしも得策ではありません。ある程度の診断ができた場合に高度の医療を受けるのに適しています。
2.外来診療を受ける時
いつ、どういう症状があったか、質問したいことなどをメモしておきましょう。
診察の時、メモに基づいて要領よく話しましょう。
3.検査を受ける時
どんな検査で、どんなことがわかるか、危険性について質問しましょう。
検査についてインターネットで調べてみましょう。
検査を受けたら、その結果がいつわかるかを確認しましょう。
検査結果のコピーをもらいましょう。
4.診断を受けた時
疾患について質問しましょう。
重要な疾患などはセカンド・オピニオンを求めましょう。
(セカンド・オピニオンを求めるためには、それまでにかかっていた医療機関でのカルテなどを提示する必要があります。)
5.治療法を決める時
医師から治療法を話されましたら、治療成績、他の治療法について質問しましょう。
6.処方薬剤を服用する時
処方箋や薬を受け取る時、間違いがないかどうかを確認しましょう。
服用する薬の名前・効能・副作用などを知りましょう。
複数の科を受診しています場合、同じ効能の薬剤が処方されますことがありますので、「おくすり手帳」を持ちましょう。
下記サイトで薬剤が調べられます
http://
7.入院する時
患者の権利を尊重する医療機関などを選びましょう。
日本医療機能評価機構(http://
上記のサイトで認定病院が検索できます
入院中絶対安静でない場合は日記を書きましょう。
クリカルパスをもらいましょう。
8.手術を受ける時
手術の方法、メリットと危険性について十分な説明を受けましょう。
説明の場には、自分だけでなく、家族や親しい友人にも同席してもらい、メモをとっておくと良いでしょう。
できれば、説明内容を文書にしたものをもらいましょう。
どの医師が執刀医になりますか、手術の予定時間を確認しましょう。
手術後の経過に注意しましょう。
9.医療事故の疑いがある時
医療事故の疑いがある時は冷静に対応するように努力しましょう。冷静に対応できないのもやむをえないのですが、感情的になるとかえって損をすることがあります。医療機関側から十分な説明を受けにくいですし、事故隠しのためカルテなどが改ざんされる危険も増します。
十分な説明を受けなぜこのような結果になったのかについて、医療機関から説明を求めましょう。患者・家族・遺族の側としては、複数の者で説明を聞きましょう。患者・家族・遺族の中で、1人は、説明の内容を記録しましょう。
説明を受ける際に、カルテ・X-P等を見せてもらいましょう。そして、できれが、コピーの交付を求めましょう。
死亡事故の場合、心情的に抵抗があっても病理解剖するようにしましょう。直接の死亡原因、それと過失との因果関係などの科学的解明に役立ちます。解剖していないために、死亡原因、それと過失との関係が不明確になる場合があります。
医療を改善する原動力は医療サービスをうけます患者(医療消費者)です。皆さん一人ひとりが患者(医療消費者)が患者の立場にたった医療に向け努力しましょう。
患者さんのための医療用語集
http://
お役立ちサイトには医学部・歯学部・薬学部・医療機関・医師会・歯科医師会・薬剤師会・医歯薬英語辞書・財団法人 日本医療機能評価機構認定病院・同窓会・製薬会社・医書出版などがあります
http://
許可なく転載
Key words/医療情報 患者主体 医療消費者 セカンド・オピニオン おくすり手帳 お薬手帳 病院用語