【活動】
1957年,西ドイツ,デュッセルドルフでハインツ・マック, オットー・ピーネにより結成されたグループ.後にギュンター・イュッカーが加わっている.66年に解散.戦後ドイツ社会に,創造の始源である沈黙,すなわちゼロ地点を見出し, バウハウスの実験的な伝統に根ざすオプ・アートの流れを汲むもので,過去のドイツ表現主義等の伝統と訣別し,具体性や指示性を一切破棄した純粋抽象を目指した.光や色彩,時間や運動への関心から,煙や水,ネオンサイン等多様な素材を作品に取り込んでおり,最も知られた作品としては,巨大な気球に着色ガスを詰めて照明をあてた,ピーネの『光のバレエ』がある. 彼らは芸術をいたずらに人道主義の舞台と理解せず,光,動き,空間の自然現象に目を向けた. 彼らの仕事は,現在ある世界(技術によって変わったものでもよい)の知覚とその人間に対する意義とに関心を向けることであった.彼らの芸術は,戦後ドイツでいち早く世界に注目されたものであり,デュッセルドルフは前衛の拠点と目されることになった.後にヨーゼフ・ボイスらが同地を活動の場と定めたことも無縁ではないといわれている.
【関連コミュ】
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●ヨーゼフ・ボイス
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●E.A.T.
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●ギュンター・イュッカー
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