mixi政治・政策討論会（仮名）コミュの福本和夫の功績。

福本和夫の功績。

2012年02月29日09:03 福本和夫の功績。

一時、一世を風靡した福本イズムとは何だったのか。

福本イズムはスターリンによって異端とされ（講座派が正当派とされた）、山川均を中心とする労農派を厳しく批判した。

福本はスターリニズム形成前のレーニン、トロツキー、ブハーリン、ジノビエフ、カーメネフ、スターリン、ローザ・ルクセンブルクの長所、短所を知り、誰の権威にも盲従する事が無い「主体的」立場を身に付けた。

マックス・ウェーバーの弟子であるマルクス主義者＝ルカーチや、カール・コルシュと親しく付き合い非スターリン主義的マルクス主義を構築した。

功績を具体的に列挙する。

?日本のマルクス主義への疎外論の導入。

?レーニン的前衛党論の導入（まず前衛を大衆から分離し、前衛党を作った上で大衆と結合するという「分離・結合論」）

この「分離・結合論」に激しく反対したのは山川均（労農派マルクス主義者）である。

?マルクス経済学批判体系に関する「プラン問題」の日本で初めての提示。

これは世界で初めてかもしれない。

『資本論』をインチキな「原理論」に改竄した宇野弘蔵は「一国資本主義」的立場を取る。そこには国家も外国との貿易、世界市場も登場しない。

福本和夫は『資本論』が資本とは何かを語るものであり、マルクスは『資本論』執筆後、国家論、商品、資本の国際的移動、世界市場論を執筆する計画を立てていた事を明確にした。

この「プラン問題」は東北大学の経済学者が重視する事になる。