本日は、中国政府によって死刑・懲役刑判決を受けたチベット人を救うため、ご助力いただきたくお手紙を差し上げました。 2009年4月8日、20歳代のチベット人青年、落牙(ローヤー)と洛桑堅才(ロブサン・ギェンツェン)は、中国政府への抗議がきっかけで2008年にチベットの首都ラサで起きた騒乱に関連した「放火致死」の罪で死刑判決を受けました。 同日、旦増平措(テンジン・プンツォ)と剛組(カンツク)に2年猶予付きの死刑判決が、达瓦桑布(ダワ・サンポ)には終身刑が下されました。 加えて、サキャ出身の彭吉(ペンキ)、ニェモ出身の彭吉(ペンキ)、其米拉姆(チメ・ラモ)の3人の女性にそれぞれ2年猶予付きの死刑、終身刑、10年の懲役刑が下されたと、同年4月21日の新華社通信は伝えています。 2009年10月20日、中国当局は、それまで世界各国の国際的人権団体やチベット支援団体が行ってきた死刑執行停止・再調査要請を無視し、ローヤーとロブサン・ギェンツェンを処刑しました。 人権調査団体Tibetan Centre for Human Rights and Democracyの発表によれば、更に2名のチベット人が同時に処刑されております。 これらの厳重な判決及び処刑強行は、中国政府の統治に反対するチベット人を抑え込み威嚇する、中国政府の政策の強化を示しています。 国際的人権団体であるHuman Rights Watchが2009年3月に発表した報告では、過去チベットで行われた裁判と投獄は、「中国の裁判所及び警察が、政府の政策に沿うべく『司法独立』原則を歪曲した結果の産物である」と結論づけられています。 死刑の犠牲となったチベット人を含む上記8人の裁判について、中国の行動を批難し、独立した調査を求めていただくよう、お願いする次第です。 また、日本政府がこの件に関し、中国及び国際社会に対する外交的リーダーシップを発揮するともに、在北京日本大使館における緊急施策に組み入れて下さるようお願いします。
2008年3月14日の"ラサ騒乱"に加担したかどで、2009年4月に死刑を宣告されていた5人のチベット人の内、中国当局の発表によれば2名、人権調査団体Tibetan Centre for Human Rights and Democracyによれば4名のチベット人に対し、2009年10月20日に死刑が執行されたことを聞いて、私は大変な憤りを感じています。 私は、現在中国当局から死刑判決を受けている全てのチベット人について、即時の執行停止を求めると共に、各事件に関する独自の再調査を要求致します。 また、上記死刑囚と同時に執行猶予付き死刑判決、終身刑判決、懲役10年の判決を受けた各受刑者に関し、その処遇を深く憂慮しています。 これらの裁判は被告の当然の権利である司法上の防衛手段が全く与えられないまま秘密裏に行われ、彼らの基本的人権は否定され、各国の国際人権団体からも、非難の声が大きく上がっています。 昨年のラサでの騒乱に対し、中国政府は極端な暴力で応じました。 これらの判決において、中国政府の方針に異議を唱えるチベット人への見せしめを目的とした政治的作為が働いていることは明白です。 中国政府がいますぐ、上記チベット人受刑者に対する今後の死刑執行を停止し、この不当判決を全て撤回するよう、中国政府に対し、日本政府として断固とした処置を執ってください。 また、北京総領事を通じ、上記に関する中国人民法院への即時提言、並びに現地における我が国メディアの自由な取材に対する許可の要求をお願いします。
I am outraged to learn that the Chinese government has recently executed two Tibetans named Lobsang Gyaltsen and Loyak. I also understand that three more Tibetans, named Tenzin Phuntsok, Kangtsuk and Penkyi, have been sentenced to death with a two-year reprieve, two Tibetans, Dawa Sangpo and Penkyi, have been sentenced to life imprisonment, and one Tibetan, Chime Lhamo, has been sentenced to 10 years imprisonment. I am gravely concerned that these individuals have been denied their basic legal rights, and the trials were not conducted in accordance with international judicial standards. The Chinese government has responded to Tibetan protests with extreme violence, and these harsh sentences and executions are a blatant attempt to further intimidate Tibetans from speaking out against Chinese rule. To call on the Chinese government to immediately halt these executions and reverse these unjust sentences, I call for an immediate stay of execution and an independent inquiry into their cases. I will also be notifying my government representatives about this situation, and I will urge them to take strong action to condemn this travesty of justice.
氏名・性別・学歴・職業・業種・電話番号・E-mailを記入し、意見欄に下記を貼り付けてください(中国政府宛に出すものであることを念頭に、偽名・捨てアドを使用するなどの判断を各自行って下さい)。 [※cf. コメント#110&上記アクションページ内記載事項 "Obviously any information you provide will be logged by the Chinese Government, so only provide details that you are comfortable with. If necessary use aliases."]
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《文案例》 [※SFTのオリジナル文面に新規情報を加えたもの]
I am outraged to learn that on October 20th, the Chinese government has executed two Tibetans, Lobsang Gyaltsen and Loyak.
Several others have also received harsh prison sentences, including Tenzin Phuntsok and Kangtsuk (sentenced to death with a two-year reprieve), Dawa Sangpo (life imprisonment), and three Tibetan women in their early twenties, Penkyi (death sentence with a two-year reprieve), Penkyi (life imprisonment), and Chime Lhamo (10 years in prison).
This recent wave of convictions is part of your government's ongoing and violent campaign to punish and intimidate any Tibetan who dares to speak out against Chinese rule.
These individuals were denied their basic legal rights, and the trials were not conducted in accordance with international judicial standards.
I join people worldwide who call on you to reverse their sentences and all those unjustly sentenced by the Chinese government.
I will continue to monitor these cases closely and will urge my government representatives to take strong action to condemn this travesty of justice.
アメリカStudents for a Free Tibet 事務局長 Lhadon Tethongは;”今回の処刑は、2003年以来、初めて明らかにされたチベット人の処刑です。この行為は正義を彎曲し、中国支配に対して声を挙げるチベット人を沈黙させ脅し罰するという中国政府による暴力的な行動の危険な増長の現れです。世界中のチベット人と、その支援者は今回の処刑に対し強い非難の声をあらわにするとともに、自国の政府に緊急行動の要請を訴えます。私たちは
来月の 米国オバマ大統領の中国公式訪問の際、今回の処刑について遺憾の意と、中国のチベット支配を終わらせるための大胆で具体的な行動を取られるよう、要請します。”
オーストラリア Tibet Councilの Paul Bourke;” 今回の無惨な処刑は正義に基づいたものではなく、中国がチベットにおける政治的なコントロールを増強するために行われたものです。チベットにおける中国支配に対する不満足の表現は、厳重に対処されるという、強いメッセージを処刑という形で、チベット人に送る目的で行われました。この悲惨なニュースを踏まえ、豪ルッド首相が12月に同国を訪問予定のダライラマと会見し、チベットの人々に公平で対等な解決を導くため、オーストラリア政府の具体的な行動をどのようにするべきか論議することが必須です。”
インド Tibet Women's Association代表 Dhardon Sharling
は;”国際チベット支援ネットワークの全参加団体は今回の処刑に対する私たちの強い抗議の声に、世界中の政府が 賛同することを心から希望します。チベット問題、人権侵害や中国政府による弾圧を含む、チベットの60年もの被占領問題は実行可能で断固たる政治的な解決法がなければ、終わることはありません。にもかかわらず、中国は、チベットと中国両国に同等に利害をもたらそうとする 法王のイニシアチブを侮辱的に拒否してきました。私たちは国際社会に対して要請します。中国に最も強い方法で、この長すぎる不正義に対して平和的な問題解決を交渉するよう、訴えてください”
イギリスFree Tibet のStephanie Brigden代表は;”火曜日に起きた処刑は、大変非道な犯罪行為です。中国の法律では、裁判を公開し、一般傍聴人が参加する権利をうたっているにも拘らず、この4人のチベット人は閉ざされたドアのむこう側で、秘密裏に求刑を受けました。この状況から、彼等の最低限の基本的な司法権利が守られていたという信じるとこは不可能です。また昨年12月には、国連の調査で中国国内で頻繁に使用されている拷問について発表されています。
その調査では、裁判で有罪判決に持ち込むために拷問を使用し、その結果得た証言によって求刑する例が日常的に行われていることが確認されています。そして、その事実は中国政府幹部ら自身によっても、「近年のほぼ全ての不当な有罪判決は、非合法の取り調べによって生じた」と発言されています。”
The International Tibet Support Network 国際チベット支援ネットワーク参加、166団体は各自の政府に対し、今回の処刑についての抗議の表明と、今後のチベット人の裁判が公開されチベット人被告は独立した弁護人による弁護や、法的配慮が受けられ、大使館員や外国人記者の裁判の傍聴を要請された際には許可するよう中国に対し要求する旨を訴えて行きます。
The International Tibet Support Network (参加団体リストは末尾追記3を参照)
追記;
1.2009年3月Human RIghts Watchによる報告では中国における司法制度が大変高い政治的な意図を含み、チベット人に対する公平な裁判となる可能性を排除しています。”独立した司法制度の原理は、法廷や警察の行動を政治的な要請に適合させるようにとする政府高官の要求によって、根本から害されています” 例を挙げれば、2008年3月19日、裁判の判決を待たずして、ラサの司法部は、ラサで起きた暴動は”計画的に事前に周到されたダライラマ一派の仕業”と発表し、同日に正式逮捕された24人の犯罪容疑者については”犯罪内容は明らかであり、証拠は充分である”とし“国家の安全を脅す犯罪”を犯したとしています。http://www.hrw.org/en/news/2009/03/09/china-hundreds-tibetan-detainees-and-prisoners-unaccounted
2.2008年4月2日にチベット自治区ラサの人民最高裁判所監修による“3月14日暴動に関与した判決に関する作業委員会”の会議の中でPema Trinleyチベット自治区副知事は司法制度にダライラマ一派の撲滅を図るための迅速な行動を要請し、党の政策に沿った厳重な法的処罰が、(当局にとって)最終的には政治的、法的、社会的な利益に繋がるとして、それを政治的、社会的安定を獲得することだと主張しました。
出所;Tibetan Centre for Human Rights and Democracy(チベット人権民主センター)
3. The International TIbet Support Network国際チベット支援ネットワーク http://www.tibetnetwork.org は、世界のチベット支援団体166を繋ぐ総括団体です。ネットワークは、60年前に中国によって占領され、失われたチベット人の権利を取り戻すため非暴力に基づいて運動を展開しています。国際チベット支援ネットワーク は個々の団体の活動を支援し、チベット支援運動全体にとってより有効的な力となるよう組織的戦略を、チベットの人々のために展開して行きます。