新・救命士を目指してコミュの第７３回（循環系総論／代謝障害）

１　虚血性心疾患での胸痛は胸骨裏面に最も強く，時に頸部，下顎部，左肩から左上腕，上腹部にかけて放散することがある。

２　安静時狭心症で夜間就寝中に胸痛で目覚めるタイプは異型狭心症である。

３　不安定狭心症は心筋梗塞へは移行しない。

４　心膜炎による胸痛は深呼吸や体位変換で変化する。

５　大動脈解離による胸痛は大動脈中膜の亀裂により，突然激烈な痛みが起こる。

６　肺血栓塞栓症では胸痛裏面に痛みを感じ，呼吸で増強する。

７　心機能低下が進むと起坐位を好み，睡眠時でも半坐位をとる。

８　心・大血管系疾患を疑う傷病者において血圧上昇が高度の場合には破裂による急性増悪や突然死の可能性を念頭に置くべきである。

９　心拍出量の減少は全身の組織・臓器への血流低下，すなわち酸素供給不足をまねくため，酸素投与は必須の処置である。

１０　左心室障害による左心不全の多くは，浮腫などの右心不全症状も伴った両心不全として認められることが多い。

１１　不安定狭心症とは，労作とは無関係に安静時も胸痛発作があり，発作は頻回で増強傾向を示し，持続時間も長く，硝酸薬の反応も悪い。

１２　急性心筋梗塞の胸痛は，悪心，嘔吐，上腹部痛などの消化器症状を訴えることがある。

１３　心タンポナーデではベックの３徴が認められる。

１４　閉塞性動脈硬化症では間欠性跛行が認められる。

１５　四肢の動脈塞栓では患肢に突然の痙痛と蒼白，冷感，動脈拍動の消失が出現する。

１６　ケトン体の原料はアセチルＣｏＡである。

１７　インスリンが不足すると細胞内のブドウ糖濃度が高まる。

１８　インスリンは外分泌物質である。

１９　糖尿病が重症化すると肥満になる。

２０　浸透圧利尿による脱水は高張性である。

２１　浸透圧利尿の原因は腎糸球体の障害である。

２２　腎不全の最大の原因は糖尿病性腎症である。

２３　糖尿病患者は心筋梗塞を来しにくい。

２４　?型糖尿病は若年で発症することが多い。

２５　ケトアシドーシスでは脳細胞内のグルコースが枯渇する。

２６　ケトアシドーシスでは過換気となる。

２７　ケトアシドーシスでは乳酸の酸性が亢進する。

２８　クスマウル呼吸は呼吸中枢が障害されて発生する。

２９　?型糖尿病では，まず運動・食事療法を試みる。

３０　経口血糖降下剤とはインスリンの内服薬のことである。