新・救命士を目指してコミュの第６５回（心肺停止）

１　蘇生において必要な血液の酸素化は人工呼吸により可能である。

２　大動脈内圧は胸骨圧迫心臓マッサージにより６０ｍｍＨｇにしか上がらない。

３　一方拡張期大動脈内圧は３０ｍｍＨｇである。

４　理想的条件下では胸骨圧迫心臓マッサージにより通常時の約３割の心拍出量が得られる。

５　過換気は心肺蘇生の効果の阻害因子である。

６　人工呼吸時には胸腔内圧は陰圧，陽圧を繰り返す。

７　過換気により脳，冠動脈の痙攣をきたしうる。

８　呼吸不全による高二酸化炭素血症は心肺停止の原因となる。

９　動脈血酸素分圧が４０ｍｍＨｇになると心拍出量は激減する。

１０　動脈血酸素分圧が５０ｍｍＨｇになると意識低下が見られる。

１１　突然の完全気道閉塞では通常意識消失や心停止までに数分の余裕がある。

１２　気管支喘息重積発作では気胸が見られることがある。

１３　心肺停止蘇生後の脳機能回復は，高次機能より始まる。

１４　心肺停止蘇生後約１時間は生体が，外部環境変化に対して脆弱な期間である。

１５　心肺停止中の虚血による組織壊死は，速やかな循環の再開により回復する。

１６　脳血流の完全停止により１５分でＡＴＰが枯渇する。

１７　蘇生後心筋障害は，自己心拍再開後２～５時間後に最も重症化する。

１８　蘇生中のアドレナリン使用は，β作用による心機能亢進を期待している。

１９　心肺停止蘇生後に，腸管の壊死をみることがある。

２０　脳での再潅流障害は，脳血流停止が１０分続いた場合高率に発生する。

２１　心室細動は，数十分で心静止に移行する。

２２　心電図上ＳＴ変化がなければ心筋虚血は否定できる。

２３　心電図上のＱＴ時間延長は，多形性心室頻拍の原因となる。

２４　電気的活動はあるが心筋収縮がない場合，原因を取り除くと蘇生の可能性が高まる。

２５　乳幼児の心肺停止の主要な原因は，気道閉塞と呼吸停止による低酸素である。