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縄文族ネットワーク [太陽の道]コミュの宇宙樹信仰 〜宇宙は一本の樹から成り立っている

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北欧神話の「ユグドラシル」、中国神話の「扶桑」、仏教の「須弥山(しゅみせん)」など、世界中には「宇宙(世界)樹」や「生命の樹」といった、宇宙(世界)は一本の樹から成り立っているという宇宙観が古くからあります。
そこには天地創造の際に1本の巨木が生じ、この天と地を結ぶ巨木から全てが生まれ秩序が作られていったとする共通の概念がありました。
今でもクリスマスツリーやお正月の門松などその名残りは多岐にわたります...


北欧神話の「ユグドラシル」は、世界の中心に生えている常緑のトネリコの大樹です。
この樹のもっとも高い枝には金色に輝く一羽の雄鶏が住みついていて、地平線の果てを見守っています。
枝には一羽の賢い鷲が陣取っていて、神々の旧敵である巨人たちが攻撃の準備を始めるとそれを神々に知らせました。
鷲の目と目の間には「嵐の中を音をたてて駆け回る者」という威名を持つ大鷹が構えていて、天候を采配しています。
木の根は三つの世界にまで伸びていて、それぞれの根本には泉が涌いていました。


中国神話の「扶桑」は、宇宙の中心にそびえる太陽の樹です。
東の果てにあるこの大木の根元には九個の太陽、上には一個の太陽があり、太陽は毎日一つずつ、順番に樹上に昇り空を廻ります。
しかし尭(ぎょう)帝の時代、お能十個の太陽が一斉にみな空に昇ってしまい、大地は焼け焦げていきます。
帝は、げいという弓の名人に太陽を射落とすように命じます。
げいは、太陽に向かって矢を放ち、九個の太陽を射ると、九羽のカラスが落ちてきます。
空に残った太陽は一個になり、世界は救われます。

このような「射日神話」は日本にも残っており、「オビシャ」といわれる風習が関東を中心にありました。
これはお正月に三本足のカラスを描いた的を作り、その的を弓で射る儀式で太陽の運行を正し、その年の農凶を占い豊作を祈願したといわれています。
記紀の神武東征説話に登場し、熊野から吉野まで道案内をした八咫烏(やたがらす)も三本足のカラスでした。
神々の使いとされる八咫烏は熊野の土着信仰で、太陽の化身とも太陽黒点の象徴ともいわれています。
また、伊勢の神島には太陽を叩き落とすというゲーター祭があり、これも射日神話からきているようです...


日本では縄文的なカミの依り代である太陽樹としての巨木信仰があり、鹿児島県の「若木迎え」や諏訪大社の「御柱祭」などの柱信仰へつながっていきました。
古事記の天ノ御柱の神話は、出雲大社の巨大な岩根御柱や伊勢神宮の心御柱など、柱から神社としての神殿の発生を表しているとされ、一般の民家も中心の大黒柱を立てることから家を建てはじめます。

岐阜の朝鳥明神では冬至の朝日を太陽の象徴である鶏の声で呼び込みます。
鳥居は神の使いである鳥の為の「とまり木」ともいわれますが、この神社の鳥居は2本の柱にシメを掛けただけで、その柱の間が太陽の通り道としての入り口となっています。


世界の中心にそびえる巨木は、その天の先にある宇宙の中心を何とするのかによってその対象が変わってきます。
伊勢はもともと太陽神でしたが、「太一(北辰)信仰」という北極星(北斗七星を含む)へとその対象が変わっていきました...





▽冬至と夏至の古代太陽信仰
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=13355554&comm_id=1581098
▽宇宙樹ユグドラシルから七夕伝説へ
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=21907620&comm_id=1581098
▽冬至とゲータ−祭り
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=12997249&comm_id=1581098
▽朝鳥明神の冬至祭(岐阜県揖斐川町)
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=14289936&comm_id=1581098

...

コメント(12)

巨木、私大好きです。
近くの神社にある巨木のご神木を見ると、その生命力に圧倒されます。
いつも、神社に行き手を合せ、気がつくと、そのお宮の後ろには、木があり、あー私たちは、木に手をあわせているんだな〜と思います。
非常に興味深く読ませて頂きました。

カバラ、ドルイド、ソッテ、本当に宇宙的に思考が広がりますね。七夕の日に、素敵なお話しを有難う御座います。
> さかな屋さくまともこさん

ご神木はたいていどの神社にもあって存在感がありますね。
たまにそれとは別にシメの巻いてない巨木もあって抱擁させてもらってます^^;

その土地の主としてずっと見守ってきた歴史をずしりと感じたり。
天と地がつながる垂直と水平のクロスポイント。
時空間を越えた宇宙樹としての存在がそこにあり、巨木から受ける感動は古代から変わらないんでしょうね〜
> ゆうこさん

はじめまして!

そうですね。
神社には宇宙とつながるための空間づくりがあちこちになされていて、いろいろ気づかされますね。
だけど知らぬ間に、後ろの正面の御神木や山や川などの自然に手を合わせている。
そうして宇宙とつながったとき、実は自分自身の宇宙に手を合わせているのではないかと思うときがあります...
> 山下亭さん

つながりますね!
こちらこそありがとうございます。
またいろいろ教えてください。
関連情報ですが、ちょうど今、Dr.TOMさんの地球伝承のコミュでは太陽の鳥と射日神話のトピが立ち上がってます
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32893701&comm_id=1384494
↑御紹介、ありがとうございます。こちらもコミュニティ・リンクさせていただきました。

世界的に見て超古代の神殿では、柱が直に天空に伸びていて屋根や天井はなかった、とする説を、以前どこかのサイトで見つけて気になっていました。これも宇宙樹・世界樹の雛形として、あるいはその受信装置としての相似形構造だったのではないか、と思い当たったからです。

その時のサイトは行方不明になってしまいましたが、以下、別のサイトから引用しておきます。
http://kaze.world.coocan.jp/2fuusetu.htm(風説談義)
 
洋の東西を問わず超古代の神殿中央には屋根や天井のようなものは無かったらしい。主神殿中央に天空を支える一本の柱が建てられたり、主神殿を取り巻く周りに天空を支える柱だけが建てられただけであったり、一部付属建築物には人のための祈場として雨露降雪や日除け屋根の葺かれた拝殿回廊様式的な部分は有ったかも知れない。柱と屋根のみで壁面がなく風通しの良い回廊であっても本来神殿は天空に直に接していなければいけない。
吉野ヶ里遺跡(佐賀県)、三内丸山遺跡(青森県)はじめ日本海沿いの巨大柱の痕跡などは超古代神殿そのものである柱の痕跡であって決して屋根や天井つき家屋様式ではなかったのではと推察できる。

現在、J.G.フレイザーの金枝篇を何十年振りかで読み直しています。

民話とか妖精伝説とか興味のある人には一度目を通して欲しい本ですね。勿論、巨木、古木、樹木信仰も詳しく載っております。興味のある方には、お勧めの一冊です!
私立、区立、都立、何処の図書館にでもあると思いますよ。
> Dr.TOMさん

やっぱり山内丸山は屋根がない構造物だったんでしょうね〜
復元イメージが定着してますが違和感たっぷりです。
太陽信仰では6本の巨木がヒントになると思います!

それから日本では神様を1柱、2柱、3柱・・・と数えますね!!!
> 山下亭さん

ご紹介ありがとうございます!

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