第１話（鋼鉄作）は、こちらです。
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第２話(タラオ作)は、こちらです。
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第３話（蒼獅子作）は、こちらです。
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第４話（ＲＩＯ作）は、こちらです。
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第５話（きく＄作）は、こちらです。
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第６話（すみぃ作）は、こちらです。
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第７話
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信じられねぇ奴だよ、お前は。
「先に降りてろ。すぐに行く。」
興奮して離れない妻沼（仮）を先に降ろし、俺は１本の電話をした。
この電話を掛けるのは１０年先だろうと思っていたが、俺は覚悟したのだ。
rrrrrr......rrrrr.....カチッ
「暗証番号を押して下さい。」
無機質な音声が端的に告げる。あの地下室で聞いた説明の通りだ。
震える右手を左手で押さえ、ようやく番号を押せた。
１０５
「確認致しました。１時間後に作動致します。」
プツ...
電話を切った後に一瞬、周りがパァーン！と明るく光った様に感じた。
心なし暖かかった気もする。懐かしいような。。。
ババ!!....
冷たいビル風がコートの襟をはためかせた。
そうだ、
俺はもう後には戻れないのだ。
腕時計のタイマーをセットし、鉄の扉を開け階段を降りた。
妻沼（仮）がビルの入口で泣きそうになっていた。
しかし俺に気付くなり、勇気づけるかの様に何故か笑いやがった。
俺も笑いが漏れそうになった。不思議だ。しかし開いた口をごまかしながら妻沼（仮）に言った。
「１０分後に入って来い。」
「早くいけ。」妻沼（仮）が言った。
それもそうだな。
もう軽く３０分は経ってしまった。
ペリーが居るビルに入ると、そこはワニだらけだった。
ざっと１００匹は居るであろう。
よく見ると雌ばかりだ。
その雌の群れの一番奥に１匹だけ隔離された奴がいる。
ワニを避けながら近づくと、なんと、胸パットをしていやがる！！
ま、まさか！
「金子ぉぉぉぉぉ！（仮）」
突然、盗聴器から聞き慣れたペリーの声がロビーに響いた。
振り向くとそこには銃を突きつけられ、ボコボコになった妻沼（仮）が、かろうじて立っていた。
とっさに、俺はペリーのグラスを見た。
さきほど、双眼鏡で見た時と同じ目方でワニ乳が入ってる。
まだ飲んでいなかったのだ！
俺は瞬時に照準をワニ乳に当てた。
ぺリーはハッと気付く。妻沼（仮）に突きつけていた銃口が外れた。
俺の妻沼（仮）は、俺の視線に気付くと、俺の予想通りに動いた！
ぺリーからグラスを奪い、あのワニの乳を全部口に含んだのだ！
そして脇目も振らず俺の方へ走ってくる。
完全に泣いている。
声を出せないのに、目からは滝のように涙が流れ出ている。
「妻沼ぁぁぁぁぁぁ！！！（仮）」
俺の目も滲んでいた。
滲んだ先に腕時計のタイマーがぼやけて見えた。
02：58
あぁ。。。
妻沼（仮）、俺はお前に出会えて本当に良かったよ。
もう何も悔いはねぇ。
俺は、駆け寄る妻沼（仮）を抱き寄せ、深呼吸した。
_________________________________________________________
つづき。
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信じられねぇ奴だよ、お前は。
「先に降りてろ。すぐに行く。」
興奮して離れない妻沼（仮）を先に降ろし、俺は１本の電話をした。
この電話を掛けるのは１０年先だろうと思っていたが、俺は覚悟したのだ。
rrrrrr......rrrrr.....カチッ
「暗証番号を押して下さい。」
無機質な音声が端的に告げる。あの地下室で聞いた説明の通りだ。
震える右手を左手で押さえ、ようやく番号を押せた。
１０５
「確認致しました。１時間後に作動致します。」
プツ...
電話を切った後に一瞬、周りがパァーン！と明るく光った様に感じた。
心なし暖かかった気もする。懐かしいような。。。
ババ!!....
冷たいビル風がコートの襟をはためかせた。
そうだ、
俺はもう後には戻れないのだ。
腕時計のタイマーをセットし、鉄の扉を開け階段を降りた。
妻沼（仮）がビルの入口で泣きそうになっていた。
しかし俺に気付くなり、勇気づけるかの様に何故か笑いやがった。
俺も笑いが漏れそうになった。不思議だ。しかし開いた口をごまかしながら妻沼（仮）に言った。
「１０分後に入って来い。」
「早くいけ。」妻沼（仮）が言った。
それもそうだな。
もう軽く３０分は経ってしまった。
ペリーが居るビルに入ると、そこはワニだらけだった。
ざっと１００匹は居るであろう。
よく見ると雌ばかりだ。
その雌の群れの一番奥に１匹だけ隔離された奴がいる。
ワニを避けながら近づくと、なんと、胸パットをしていやがる！！
ま、まさか！
「金子ぉぉぉぉぉ！（仮）」
突然、盗聴器から聞き慣れたペリーの声がロビーに響いた。
振り向くとそこには銃を突きつけられ、ボコボコになった妻沼（仮）が、かろうじて立っていた。
とっさに、俺はペリーのグラスを見た。
さきほど、双眼鏡で見た時と同じ目方でワニ乳が入ってる。
まだ飲んでいなかったのだ！
俺は瞬時に照準をワニ乳に当てた。
ぺリーはハッと気付く。妻沼（仮）に突きつけていた銃口が外れた。
俺の妻沼（仮）は、俺の視線に気付くと、俺の予想通りに動いた！
ぺリーからグラスを奪い、あのワニの乳を全部口に含んだのだ！
そして脇目も振らず俺の方へ走ってくる。
完全に泣いている。
声を出せないのに、目からは滝のように涙が流れ出ている。
「妻沼ぁぁぁぁぁぁ！！！（仮）」
俺の目も滲んでいた。
滲んだ先に腕時計のタイマーがぼやけて見えた。
02：58
あぁ。。。
妻沼（仮）、俺はお前に出会えて本当に良かったよ。
もう何も悔いはねぇ。
俺は、駆け寄る妻沼（仮）を抱き寄せ、深呼吸した。
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