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観劇一行レビューコミュの想い出レビュー

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過去に観た作品で印象に残っているものをご紹介下さい。

コメント(9)

「いとしの儚」(劇団扉座)
00/05/26 19:00 厚木市文化会館 小ホール

まだ芝居の世界に足を突っ込んで間もない頃、扉座の名前も知らない頃、「ぴあ」でなんとなく興味を持った。小田急沿線神奈川県民であったので厚木出身の劇団というのにも少し惹かれたのかもしれない。
ファンタジーで時代劇であるその世界に引き込まれた。スモークの油の匂いも世界に合っていた。若手がベテランに食らい付くというより、むしろ引張っていたかもしれない。まあ主役だからね。いや、やっぱり語り部役の青鬼の六角精児が事実ひっぱっていたのか。
まあ、細かいところはどうでもいいのだ。世界に浸れたのだから。
「阿修羅城の瞳」(松竹×いのうえ歌舞伎)
00/08/21 18:30 新橋演舞場

とにかく「かっこいい!」の一言。
大掛かりなセット・演出、時代劇とハードロックが合ってしまう不思議さ、役者のチカラ・個性、どれをとっても最高でした。
「ゴジラ」(劇団離風霊船)
00/08/25 19:30 本多劇場

'89年にテレビで観て感動した作品。この劇団は80年代そのまままの古くさい芝居だ。でも、いい作品だと思う。
中盤の父親の説教のシーン。なんだか突き刺さってボロボロ溢れた。
「メランコリー・ベイビー」(遊◎機械/全自動シアター)
00/10/16 19:30 青山円形劇場

美術・照明・音楽すべてが最大限に機能して素敵な空間を作っていた。もちろん、役者も。役者のあたたかさが客席に伝わって一緒の空間にいられた感じ。“素人”のムットー二氏の存在と声がまた作品の世界に合っていた。というより、世界を作っていた。役者ではないけれどプロの表現者だもの。
「風のピンチヒッター 再試合」(ランニングシアターダッシュ)
01/03/22 19:30 シアターサンモール

子供のころに観た『がんばれベアーズ』を思い出した。関西の劇団はサービス精神旺盛だから好きだ。あとから考えればコテコテのお決まりのストーリーなんだけど、すっかり引き込まれた。テンポの良さが絶妙。照明と音響が素晴らしい。舞台は回らないのにシーンが回っている。床は流れていないのに走っている。観客の想像力まで動員して創り上げる世界に脱帽・感涙。
「月と牛の耳」(弘前劇場)
01/06/09 14:00 ザ・スズナリ

なんかすごかった。終わってもポカンと口を開けて舞台を見たまま立ち上がらなかった。他の人も満足したようで、終演後の拍手は“本意気”だった。前作『アザミ』が本家一行レビューで絶賛されていたので、気になっていた劇団。ここの劇作家は長谷川孝治と畑澤聖悟の二人いる(いた)のだが、本作品は畑澤氏のもので、長谷川氏と比べると娯楽色が強い。とはいっても文学性があるというのか、なんかジワリとくる深みがある。それを説明できないもどかしさ。観ないと分からない芝居なのだ。
「夏の夜の夢」(蜷川幸雄演出)
02/08/29 19:00 シアターコクーン

観る前からすでに泣いていた。チラシに書かれたエピソード。イギリス公演のときの老紳士の話。たしかこんな話。

「終演後、劇場のパブで老紳士がなごり惜しそうにひとりグラスを傾けていた。もうまわりにはほとんど人がいなくなったのに帰ろうとしない。その眼には涙をうかべていた。気になって話しかけると彼はぽつりぽつりと話し始めた。彼は戦時、日本軍と戦った兵士であり、ずっと日本に対して憎しみを持ち続けていた。しかし、戦後50年のこの年にこの国の誇るべき作品をかつての敵国のカンパニーが上演して素晴らしい夢を見せてくれた。長い年月持ち続けていた憎しみが今日はじめて解けた。」(大分違っているかもしれないけど)

それだけに期待は大きかったが、外すことなく楽しめた。
オーベロンとタイテーニアが素晴らしい。二人の登場シーン。オーベロンの最初の一声「月夜にまずい出会いだな」に震えがきた。妖精達の世界で流れる音楽が悲しげ。笑い・怒り・嫉妬の感情はあっても、「悲しみ」という概念を持っていなさそうな妖精だからこそ独特の空気を生み出していたのかな。
夜が明け人間たちが夢から覚めるとき、なんだかとても寂しい気持ちになった。夢を見せられていたのはボトムやライサンダー等ではなく、自分だったのかもしれない。
「2ピアノ4ハンズ」(テッド・ダイクストラ&リチャード・グリンブラット)
04/03/17 13:30 ル テアトル銀座

なんの前知識もなく直感でチケットを取った。う〜ん、素晴らしい。エンタテイメントな演奏にしっかりとドラマが絡む。本業はピアニスト? 俳優? どちらも上手い。子供のころからピアノを習っている少年二人が大人のピアニストになっていく過程が実体験を元に描かれている。ピアノを習っていたことのある人は特に楽しめる作品。いや、とても痛い作品でもある。
「うわぁ」と突き刺さったシーン。音大受験。優秀なピアニストだと信じている。余裕だと思っている。しかし審査官の先生に簡単に暴かれた本人も気づかない穴。僕にとっても他人事ではない芸の厳しさを見せつけられた。心当たりがあるのだよ。「あいたたた!」
「鷺娘」(坂東玉三郎)
05/05/24 夕刻 歌舞伎座

たしかその日の夜の部は他に「野田版 研辰の討たれ」と菊五郎の狐なんかがあった。「鷺娘」は期待していなかったわけではないが、玉三郎への期待はあったが、どちらかというと静かな舞踊にこんな力があるとは思わなかった。どこが美しい、どうすごいと理屈では言えない凄さ。何がって、のけぞったその瞬間にぼくの体に走ったものは何? なぜ涙が出てくるのだ。「なんじゃこりゃぁ」という感じだった。いや、それしか言えないのだ。
そんな感覚をおぼえたのは僕だけではなかったようで、その後の休憩で近くの席にいた30代会社員風の男性が「なんじゃこりゃぁ」的な表情で涙を拭っていた。

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