去年大学でフリードの講演を生で聞くという素晴らしい機会がありました。とても興味深く、アートに携わる者として激励を受けた講演だったのですが(といってもArt and Objecthoodを読んだ程度の予備知識でしたので、勿論全部理解している訳もなかったのですけど)、制作者としてここまでこ難しく考える必要もあるのかなぁ・・とも思いつつ・・・。実はグリーンバーグはまだ手つけてないのですよ(><)
やっぱりなんだかんだ言って読む機会が多いのがクラウス、フォスターあたりですかね。やっぱり権力ありますから!(笑)Art Since 1900(Hal Foster, Rosalind Krauss, Yve-Alain Bois, Benjamin Buchloh)という本が出た時、「歴史に残るアートは彼等の独断で決まるものなのかな・・・」とも思いました。批評家の立場って何なんでしょうね。
現代美術においてのメディアに関心があるので、A Voyage on the North Seaは何度も読み返してます。
ここに投稿されてくる方たちは美術史がどのように論じられ、どのように時代ごとにアートを捉える姿勢が変遷してきたのかご存知だと思います。VasariのLives of the Artistsでも風姿花伝でもなにかしらに心を奪われて何べんも読み返したと思います。でもなにがそこからわかったでしょうか。そしてそれが何を変えるでしょうか。私がヨーロッパに来たのは日本で感じた物足りなさからでした。