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意味がわかると怖い話。コミュの時の歯車・完結(自作・長文、連続)

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これまでの纏め


【時の歯車・1】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?guid=ON&id=71827825&comm_id=6037562

【時の歯車・2】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?guid=ON&id=71830824&comm_id=6037562

【時の歯車・3】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?guid=ON&id=71842048&comm_id=6037562

【時の歯車・4】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?guid=ON&id=71842709&comm_id=6037562



★★★★★★★★★★★★★★★



腕時計で時間を確認する。


15時35分


『俺』が保存したメールに書かれていたのが正しければ、美里姉ちゃんが居なくなった時間は


16時42分


遠くから電車が駅にやって来るのが見えた。


俺は走り出した。


前を塞ぐ同じ学校の女子2人の脇を全速力で駆け抜ける。


女子A『きゃっ!!』

女子B『ちょっとっ!!』

俺『悪ぃっ!』


振り向き、謝る。


電車がホームに入って行くのが見えた。

この電車に乗り遅れたら、俺は一生後悔するっ!!

駅に着き、急いで定期券を取り出そうとしたが、手が滑り、定期券を地面に落としてしまった。


ジリリリリリリリッ!!


電車が発車を告げるベルを鳴らす。


…間に合わねぇっ!!


俺は定期券をそのままにし、改札口を飛び越え、
閉まりかけの電車のドアに体を滑り込ませた。

電車内に転がり、反対側のドアに勢いよくぶつかった。

それと同時に、電車は発車した。


車両に居た全乗客達のざわつきと視線が、俺に集まる。

俺はドアの傍の手摺りに掴まりながら立ち上がると、俺を見る乗客達へ軽く頭を下げた。

ドアの傍に寄り掛かり外の景色を見ながら、未だに荒いままの呼吸を整えた。


15時46分


電車が俺の住む街に到着するまで33分。

俺は、外の景色と左腕にはめた腕時計とを交互に見る、ということを繰り返していた。


美里姉ちゃん………



16時18分



電車内に、スピーカーを通して駅名を告げるアナウンスが響き渡る。

永遠とも感じられた電車が、ようやく俺の住む街へと到着したのだ。

電車はゆっくりと速度を落として行き、そして動かなくなった。


ドアが開くと同時に、俺は走り出した。

普段何気なく昇降している階段が、今日はやけに長く感じる……。


改札口の前まで来た所で、定期券を落としたままにして来たことを思い出した。


駅員に定期券を紛失したと告げ、区間分の料金を支払う。


くそっ、時間が無い……



16時32分



自転車に乗って行けば早いが、駐輪場まで行く時間の余裕は無い。


あと10分しかねぇっ!!


俺は駐輪場には向かわずに、そのまま走り続けた。


普段通らない裏道を走り抜ける。



16時37分



ドンッ!!


俺はいきなり現れた人間とぶつかり、尻餅を着いた。


『痛いネッ!!お兄さん、どこ見て運転してるネッ!!』


俺は慌てて立ち上がり、


『それどころじゃねーんだよっ!!』


と言い放つと、再び駆け出した。



16時40分



俺は坂の下に辿り着き、膝に両手を置いて肩を動かしながら荒くなった呼吸を整えた。


俺『はぁっ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁっ……』


腕時計に目を走らせる。



16時41分



俺の考えが合っているとすれば、美里姉ちゃんが現れるのは今日だ。


………何故なら………



16時42分



突然、辺りにまばゆい閃光が降り注いだ。


その直後、あの自転車に乗った、片足だけローファーを履いていない、俺と同じ学校の制服を着た女子高生が現れた。

間違いなく、美里姉ちゃんだった。


美里『きゃーーーーっ!』


美里姉ちゃんを乗せた自転車は加速しながら俺の方へと向かって来ていた。

どうやって止めればいい、
……どうやって!!


その時、


謎の中年『やっと見つけたネッ!人にぶつかっておいて謝らな』

俺『馬鹿っ、危ねぇッ!』


美里姉ちゃんが降りて来る先を塞ぐようにして、黒のスーツを着た中年男性が立ち塞がった。

そして、美里姉ちゃんを乗せた自転車は、中年男性へと勢いよく衝突した。


謎の中年『痛ったいネッ!!!』



美里姉ちゃんの体が空を舞う………


絶対、絶対受け止める、受け止めてみせるっ!!


美里姉ちゃんの体が、俺の方へと向かって来た。


バシッ!!


俺は美里姉ちゃんを受け止め、そしてその衝撃で地面に背中から倒れこんだ。

美里姉ちゃんを包むように、抱き絞めながら………。


俺『……いててて、…っ、美里姉ちゃん?
…美里姉ちゃんっ、おいっ、しっかりしろよ!!美里姉ちゃんっ!!』


腕の中で目をつぶったままの美里姉ちゃんに声を掛ける。


美里『…う……ん……』

俺『…!!美里姉ちゃんっ!!』

美里『…ゆ、勇作…なの………?』

俺『馬鹿!!当たり前だろっ!…何やってんだよっ!!………良かった、本当に…良かっ……た……』


美里姉ちゃんの無事が確認出来た途端、せき止められていた何かが溢れ出し、涙と形を変えて俺の頬を濡らした……。


美里『…ふふ、何泣いてんのよ。………大きくなったね、勇作。』

俺『……美里姉ちゃんの身長…すんっ……追い抜いたぜっ……。』

美里『もう、姉ちゃんじゃないよ………』


その直後、俺の唇に、何か温かい温もりを感じた。
そして、その温もりが唇から離れる………。


俺『美里姉……美里…。』


俺は、腕の中に確かに存在する美里を強く抱き絞めた。


美里『ちょ、痛いよぅ、勇作……。』


俺『…言い忘れてたこと、あるんだけど……。』



……そう。

『俺』はあの日、美里にはまだ言っていなかった言葉があった。


美里『……なに?』






それは………………










【時の歯車】




★★★★★★★★★★★★★★★


(^▽^)
どうも、俺です。

以上で、長ったらしい
『意味がわかると軽く引く連続恋愛ストーリー』
おしまいです。

次回からは、普通の
『意味がわかると怖い話』
に戻します。

二度と連続作品は作りません。
(めんどくさいから)

お付き合い頂き、ありがとうございました。
m(__)m

コメント(46)


戻ってきてよかったぁ(*´ー`*)です
陳さんナイスですね´∇`)ノ

ぇ…Σ(´□`;)ストーリー終了!?
うわぁぁぁぁぁ
感動系に陳さんは
ズルいですわぁ〜
((((゜д゜;))))(笑)

そして相変わらずの
ジローラモさんの
文章の読みやすさ
引き込まれる感じ
ズルいですわぁ〜
((((゜д゜;))))(笑)


なんだかホッコリしました(>_<。)
連続モノお疲れさまでしたm(_ _)m
>>[001]

(^^)
陳、には体を張ってもらいました。
正確には、飛び出して来た陳が悪いだけですが(笑)
お読み頂き、ありがとうございました。
>>[002]

(^^)
はい。
次回からは、まともなのを作成します。
お読み頂き、ありがとうございました。
>>[003]

(^^)
そうですね。
『意味がわかると怖い話』
であったら、確実に勇作も美里も殺していました。(笑)
お読み頂き、ありがとうございました。
>>[004]

(^^)
やはり、最後は陳に助けられました。(笑)
あらあら、口元から涙が垂れていますよ。
このハンカチをご使用下さい。
【呪】と書かれたデザインは気にしないで下さい。

お読み頂き、ありがとうございました。
>>[005]

(^^)
そうです。
今回のお話の中で伝えたかったのは、陳という人間だったのです。(←オイ)

美里の両親は思い出したのか、どうか、は、本日の真夜中に解説を入れる直前に、平行して
『After Story』
を載せますので、そちらでご確認下さい。(笑)
ありがとうございました。
>>[006]

(^^)
2人は、代償として何かを買わされるのでしょうか
(笑)
それは、まだ秘密です。

そう言って頂けると
書いた甲斐があります
(>_<。)
>>[007]

(^^)
はい、この話は終了?
です。
お読み頂き、ありがとうございました。
>>[008]

(^^)
普通のお話を作成
するのは苦手なんです。
精神的に、
ひねくれていますので
(笑)

【感動作の帝王】
である、ゆーとさんに
そう言って頂けると、
書いた甲斐があります。
(>_<。)(笑)

ありがとうございました。
(>_<。)
>>[009]

(^^)
解説にて、
何故、『軽く引く』
を強調したのか、その説明も載せます。

お読み頂き、ありがとうございました。
>>[016]

また、連作書いてくださいね(*´艸`*)?

読ませて頂き有難う御座います!!
また、楽しみにしています♪

(^▽^)
せっかくなので……

深夜の解説を載せる前に、次のことをお考え頂けると長ったらしい話を書いたことが報われます。

1.最後に勇作が言おうとしていた言葉とは?

2.このお話を通して読み取れた、【時の歯車】の意味とは?


暇潰しがてら、お考え頂けると嬉しいですな。
(^▽^)

ありがとうございました。
>>[019]

(^^)
同化されましたか?

あまり、人を信用しない方が宜しいですよ………
(笑)
>>[020]

(^^)
連作は、二度と作成しませんよ。
めんどくさいので(笑)

次回も、面白怖楽な話を作成してみます。
ありがとうございました。
歯車はすべて同じ早さで噛み合いながら回り続ける。この自転車は歯車を1つだけ取りだし好きなように回してもどすことができる。カミアウカハワカリマセンガ…
>>[025]

(^^)
そのような考え方もありますね。
噛み合うと思います。

ありがとうございました。
【時の歯車】
本当の完結の話




美里『………なに?』






それは…………………






ピピピッ、ピピピッ……


カチッ!!


鳴り続ける目覚まし時計を止め、ゆっくりとベッドから起き上がる。

頭がボーーーっとする。


ベッドから出て、窓のカーテンを広げ、窓を開ける。
そして、外の空気を部屋の中へと取り入れる。

朝の空気は肌寒いが、頭がスッキリとして気分がいい。

朝の空気を堪能していると


『勇作ーーっ、おっはー!』

いつもの様に、俺に声を掛ける女子高生に、俺は返事を返した。


俺『美里姉ちゃん、おはよう。』

美里『早く支度しないと学校遅刻するよー。じゃーねぇー。ってか、今日も朝練遅刻しちゃうから、バーイビー♪』


そう言うと、美里姉ちゃんは走って行った。


俺『まったく、相変わらずだな、美里姉ちゃんは。
彼氏が出来てから毎日あんな調子なんだから。』


しかし、そんなオテンバな美里姉ちゃんは、まだ知らない。

何十年か先、人類補〇計画と呼ばれる仕事に従事することと、汎用人〇決戦兵器の責任者になるということを。


……なんてね。(笑)


さて、朝飯食べに行こう。




【時の歯車・本当の完結】


>>[27]

そう来ましたか(笑)

来月の映画待ち遠しいですね(笑)

しかし!
それだと本編のミサトの設定に無理がある気が…(笑)

…とまぁ、私事は置いといて、

完結お疲れ様でした(^^)

やはり話を書くのが上手いなぁとただただ感想が出て来てしまいますが、

連続ストーリーにしてもやはり色は落ちませんね(^^)

自分も、そろそろ新作の投稿を再始動しようかと思っているのでその時はよろしくお願いします(^^)

では、

とても楽しい作品でした(^^)
次回もよろしくお願いします(^^)
>>[027]

感動系かと思いました(;A´▽`A
やっぱり森口ジローラモさんらしい
作品になりましたね(*´艸`*)
連作お疲れ様です!

来月のQではついにカヲルくんと陳さんの対決が見れるんですね(笑)
>>[028]

(^^)
分かりませんか?
ヒントは『中学生』です。
解説載せますので、そこで解答致します。
>>[029]

(^^)
やはり、この男を登場させてしまいました。(笑)
>>[030]

(^^)
はい。来月の上映、とても楽しみです。

たけさんにそのように言って頂けると、返す言葉が見つかりません…(泣)
長い話でしたが、お読み頂き、ありがとうございました。
m(__)m
>>[031]

(;^^)
すみません、感動系ではありませんでした。
俺らしい、ですか?
ありがとうございます。
m(__)m
>>[032]

(;^^)
そうですねぇ、走っていただけで、運転はしていないですね。
相変わらず何を言っているのでしょうか(笑)
来月の上映が楽しみですね。
感動を台無しにしてしまい、すみません。
(^^)
>>[033]

(^^)
カヲルくんと陳の掛け合い、面白そうですね。
上映を前に、カヲルくんと陳のお話を作ってみます。
駄作になること確実ですけどね(笑)
>>[034]

(^^)
タイムスリップには、いつの時代も夢がありますよね。バックトゥザフューチャーが俺の一番好きな映画です。
コメント頂き、ありがとうございました。
長文になりますが、
解説です。


まずは、ここまでダラダラとした無駄に長編作をお読み頂き、ありがとうございました。
m(__)m

一見すると、年上の美里姉ちゃんと年下の勇作のタイムスリップ・ラブストーリー、に見えたかと思います。
しかし、コメント欄の【27】に掲載させて頂いた、
『本当の完結のお話』
までが、この作品の全容です。

長く引っ張ってきましたが、要するに、


『夢オチ』


でした。

『中学生』は発想力、妄想力の豊富な時期です(?)

憧れを抱いていた近所に住むお姉ちゃんとの夢の中でのお話でした。

本編の作中で、目覚まし時計により起床する描写はしていません。
また、何故、美里姉ちゃんの通う高校に進学したのか、思い出せないことも夢ならでは。
自転車型タイムマシーンなどは、もう、夢以外の何物でもありません。
美里姉ちゃんとのラストシーンは、もはや妄想、願望です。

コメント欄の【本当の完結】では、美里姉ちゃんを、某アニメのキャラとして想像しています(笑)

【時の歯車】というのは、つまり、『目覚まし時計』のことだったんです
(笑)

最後に、感動作として読んで頂いた方の為に、
普通の恋愛ストーリーとしての解説をさせて頂きます。

本編での【時の歯車】についてですが、
何個か意味があります。

1.美里と勇作の恋の歯車です。二人とも、両想いですが、純粋が故にその気持ちを押し殺しながら日々を過ごしていました。
決して噛み合わされることの無い、【時の歯車】です。

2.美里姉ちゃんを乗せた自転車自体が【時の歯車】です。タイムマシーンとして登場しています。

3.美里姉ちゃんの存在を忘れていた勇作でしたが、保存されていた未送信メールを読んだことで、止まっていた【時の歯車】が動き出しました。

4.ちょい役の謎の中年とは、現在、シリーズ物として作成させて頂いている【謎の行商人・陳】のことです。
同時に、このコミュに現在も存在しているということで、【時の歯車】とさせて頂きます。
(無理矢理過ぎますが)


最後に勇作が言おうとしていた言葉ですが、美里姉ちゃんが消失した日が何の日だったかを思い出して頂ければ、何を言おうとしていたのかが分かると思います。

意味怖要素は、後半で謎の中年を自転車で轢いておきながら、そっちのけで美里と勇作だけの世界に突入している、ということです。

早く人命救助をすることが現実問題として重要です。高速で急な斜面を降下しているので、衝撃は半端ないと思われます。
下手すれば、脊髄損傷、全身複雑骨折です。
その人物を差し置いて二人だけの世界に突入するという、『若者の人に対する無関心さ』が、意味怖要素でした。

長くなりましたが、改めて解答させて頂きます。



【夢オチ】 です。


以上です。
ご覧頂き、ありがとうございました。
(^^)ノ

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